三か年緊急プランだ 第4回IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会

緊急

「IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」の第4回会議

今回は朝8時開始。調整きかず傍聴には行けなかったが、
さすがIT戦略を考える会、本日の資料はWEBで既に公開されていた。

28ページにわたる三か年緊急プラン原案をざっと見てみる。

全体的な印象としては、かなり総花的。

第1回から第3回までの議論と委員の方たちの意見が色濃く反映されている。
取りまとめた慶應義塾大学の國領座長代理の苦労がにじみ出ている内容。

ただ、集中的に対処するため施策を絞るべきとの方向は崩れてたが、
我が国のITの問題点を掘り下げた上で、理想の絵だけではなく、
”仕組みの構築”や”目指すべき成果”まで言及している点では、評価してよいのではないのだろうか。

同時期になぜかまったく別ラインからでている(政府なら一枚岩でいけよ)。
「デジタル日本創生プロジェクト(ICT鳩山プラン)」よりは議論の後が伺える。

これは民間の幅広い層より有識者を集めて何度も意見を交した結果だろう。

わずか数分だけヒアリングするようなあれともちょっと違う。
(そういえばこれはIT関連は呼ばれてないね)

概要は日経のITProのニュースサイトに既にアップされているのでここでは省略して。

  「3年間に3兆円の投資で40万~50万人の雇用創出」,
  IT戦略本部の調査会が緊急プラン案

  ITpro 日経コミュニケーションニュース


個別で気になった点は以下。

・人材育成

デジタル活用能力を有する人財を育成・活用することにより、日本全体
での潜在的なデジタル活用人財の不足の解消を図る。具体的には、以下の
取組を実施する。
① 高度なデジタル技術を開発・活用する人財(高度デジタル人財)を育
成するため、企業等の情報部門での職務経験を有し、高度な知識・スキ
ルを持ち合わせた人財を活用することにより、大学・大学院等の教育拠
点において、企業等で求められる複合領域への理解などの能力を有する
高度な人財育成・輩出のためのこれまでの仕組みを一層の産学官連携促
進により拡大する



教育=小中学校向けになってしまわないか懸念していたが、学校教育でのIT活用に重点はおかれているものの、
企業ベースでの人材教育もしっかり残っていて安心した。
前のエントリー「中小企業へITを。「第2回IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」傍聴記。」でも触れているとおり、いまの小中学生は既にITは道具として使われている。
むしろ必要なのは40代~50代のITのエアスポット世代のリテラシー向上だろう。
経済活性化を狙う施策なら尚更だと思う。


・留意点

メリットだけではなく、注意を払わなければならない点等についても説明し、
国民が施策全体を理解、判断できるよう丁寧に周知する必要がある。



デジタル化=良い。繋がる=幸せ。ありきの考えは違和感を覚えると
常に警戒感を露わにしていた消費者団体の代表の方の意見が反映されていると思われる。

・「バーチャル会議システム(仮称)」の整備

つながらない壁の突破の説明ででてきているが、「バーチャル会議システム」については
いままでの会合で一度も耳にしなかった。なんで突然でてきたのだろう。
しかも「霞が関クラウド」と同列で、にこれはどこかのIT関連企業の意見だろうな。

・「政府CIO(仮称)」の設置

 委員の中で当初から意見が一致していた件。
確かに、企業の情報化でもきちんとしたCIOがいるかいないかで結果は全然違ってくる。
国なら尚更。ただこの重責に耐えられるような人がいるのだろうか?
最低限レガシーシステムと最新のWeb2.0的な仕組の両方の知識と、
巨大プロジェクトの泥臭い部分を泥臭く経験した人ではないとまず無理だろう。
加えて官僚とうまく折り合える人。うーん。想像がつかない。


・目指すべき成果(企業)

 それぞれのステークフォルダーがメリットを感じられなければ、協力は得られないから、
 成果を目に見える形でまとめようとしていた。
 その中で國領座長代理がボソっと呟いていたセリフで気になっていたことが、
 企業のメリットとして文書になっていた。

 公開された行政情報を活用することで、新規ビジネス創出が期待できる。



 確かに役所がもっている情報をマーケティングに生かせれば何か出来そう。
 ただ、公開するのは役所。活用するのは企業となると、苦労するひとと果実得る人が
 違うのでなかなか進まなそう。

他にもいろいろ気になる点は多々あるがこの辺で。

まずは自分がこの3ヶ年計画に乗りながらどう貢献できるか考えよう。

サイエンスコミュニケーション的活動はやはり

「デジタル活用能力を有する人財を育成」。

この辺を攻めてみる。


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2009/03/25 01:49 | 情報・通信COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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