「iPhoneを使った科学館学習支援システム実験」の体験レポートを見て思う

iphone.jpg

先月参加したかったけど行けなかったイベント。

「iPhoneを使った科学館学習支援システム実験」

InpressWatchRobotWatchに体験レポートがあがっていた。

  ↓
 「iPhoneを使った科学館学習支援システム」実証実験レポート
 ~数年後の実用化を目指したミュージアム向けユビキタス系館内案内システム


過去2回分の実験についても詳しく載っている。
2年前と比較して、身につけるセンサーモジュールの小型化、計量化の進歩が伺える。
センサーを利用したナビゲーションもますます便利になっているようだ。

そんな中で
「タグ間で位置情報の不確かさが増してくると、マップを縮小して表示する仕組み」
が興味深い。
システムの制度の悪さ(不確かしさ)部分を無理に整合することなく、あえてアバウトにして判断をユーザに求めるインタフェースデザイン。

システムに完璧を求めず、人間の感覚、判断に任せるコンセプトモデル。

信頼性設計の手法の中にフェールセーフやフェールソフトがあるが、こうした障害時の安全性・継続性を担保する手法とはまた違ったコンセプトではないだろうか。
高コスト、ブラックボックス化する製品開発とは逆行しているようではあるが、システムと人間とのリスク分散のため、さらには、いざというときの人間の判断力を低下させないためにも必要な考え方なのかもしれない。


また、そんなこと書いていたら、「学習システム」の場合は、あまりに便利になりすぎるのもどうなんだろうと考えてしまった。

科学館の場合は学習システム自体が先端技術の体験デバイスとなりえるので意味があるとは思うが、
ナビゲートが高度化すればするほど、
あの博物館のワクワク感、発見の喜びみたいな肌感覚を奪う可能性もあるのかなと。

携帯での電車の乗り継ぎ時間の検索や、カーナビの最短ルート検索によって、無駄な寄り道や迷い道しなくなったように、

いい意味での”無駄な動き”が無くなってしまうような懸念もある。

「興味がなかった展示室や展示物だとしても、それらのそばに来た時にアクティブに情報を表示することで誘導するといった仕組み」
も用意されているようだけど、どうなんだろう。

伝わる場所までナビゲートするのが良いのか、伝わる場所を見つける楽しみを取っておくのか、
学習目的支援システムのこのへんのバランスは難しそうだ。

実証実験は来年もあるらしい。今度は是非参加したい。


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