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経済界が求める科学技術コミュニケーション

Economy.jpg

先日経済同友会がある提言を発表していた。

 『イノベーション志向経営の更なる実現に向けて
  -科学技術成果の社会還元と理科教育の観点から-』


主体となったのは経済同友会の中にある篠塚沖電気工業社長率いる
「科学技術・イノベーション立国委員会」。

日本経済の持続的成長・発展には、科学技術によるイノベーションの創出が必要不可欠とし、イノベーション志向経営を支えるための手段として「科学技術コミュニケーション」を挙げている。

経済同友会は“科学技術コミュニケーション”を以下のように定義している。

  

単に、研究開発に関わる者が科学技術に関する情報発信を行うだけではなく、成果創出と社会還元との両方を睨んで、国内外に及ぶ多様なステークホルダー同士が共通認識を形成するための双方向の情報交換手段であり、様々な活用機会(①研究開発活動の効率化を加速、②科学技術成果の社会還元可能性を拡大、③イノベーション創出人材を育成等)がある。さらに、科学技術に対する国民理解を促進するためにも非常に有効な手段である。
(『イノベーション志向経営の更なる実現に向けて』概要より抜粋)


そして、経済界での必要性をこう述べている。

我々は科学技術コミュニケーションを、イノベーションのコンバージェンス(融合・再編成)を起こし、サイクル(循環)につなげ、チェーン(連鎖)へと発展させて科学技術成果を従来にも増して社会還元するために欠かせないものであると考える。我々は、イノベーション志向経営を展開するために科学技術コミュニケーションを前述のように捉えて、積極的に活用するべきである。



うーん。
活用を目指すのは
 「科学技術コミュニケーション(手段)」
であって
 「科学技術コミュニケータ(人)」
ではないようだ。

提言の最終章「V. 優れた理科教育実現に向けた企業のコミットメント」の中に
「(3)科学技術の理解促進に資する優れたテレビ番組の提供」の項があり、
唯一具体的な活用法が述べられている。

「次世代を担う人材の育成のみならず、科学技術に対する国民理解の促進を図るためには、科学技術コミュニケーションにおけるテレビ番組の果たす役割は非常に大きい。優れた番組をより多く供給するためには、経済界を含めた関係者の責任ある行動が是非とも必要である。」


そして、
「番組制作会社とスポンサー企業は努力すべし」
としているが、
なんだか良くわから無い方向にいってしまっているな・・・
最近科学番組が増えた気がするがこの流れのせいか?

ただ、どのような形にしろ、学術界からではなく、経済会から発信される提言に”科学技術コミュニケーション”という言葉が出てくるのは珍しく、従来何となく、学術界と一般社会の間の双方向コミュニケーションと見られてきた科学技術コミュニケーションが、学術と企業、企業と企業、国内と国外など多様なつながりの中で活用できる可能性があることが企業(経済界)側に少しづつでも認識されてきたのであれば、望ましい流れなのではないかな。

サイエンスコミュニケータの活躍フィールドが広がることを期待するとともに、
自分自身、更なるB(ビジネス)サイエンスコミュニケーションの可能性を探っていきたい。

ちなみに経済同友会が言いだしたのはもしかしたらこの影響かも。

 >社長さんたちと議論(経済同友会で講演)(横山広美のお知らせページ)
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2009/04/22 22:00 | サイエンスコミュニケーションCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

No title


活用を目指すのは
 「科学技術コミュニケーション(手段)」
であって
 「科学技術コミュニケータ(人)」
ではないようだ。


私自身、科学技術コミュニケーション(手段)は科学技術に携わる人が持っているべき資質で、特に「科学技術コミュニケータ(人)」という媒介は不要では?と思うのですが、と言ってしまうと怒る人がいっぱいいるのでしょうか?

No:44 2009/04/23 00:28 | 「TAK」さん #- URL編集 ]

科学技術コミュニケータ気質があればどちらでも

> 怒る人がいっぱいいるのでしょうか?

コメントありがとうございます。
私自身はこの辺にこだわりはないですね。

コミュニケータは目指すものではなく、
何かコアをもった上でコミュニケータ気質で行動した結果、
周りからそれってコミュニケータだよねと見られるのが理想
だと思いますが、
たとえ自称コミュニケータがいたとしても、その方がいることによって少しでも
「イノベーションのコンバージェンス(融合・再編成)を起こし、サイクル(循環)につなげ、チェーン(連鎖)へと発展させ」
られるなら、それはそれで良いのではないでしょうか?

でも、少なくともこの提言からは経済界は
「科学技術コミュニケータ(人)」的な特定の役割を置くことを
想定してないようにも見えます。
そんな余裕はない。ということですかね?

この辺がコミュニケータありき的な学術界の流れと異なる気がします。

No:45 2009/04/23 02:05 | M322 #- URL編集 ]

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