イノベーションジャパン2008に行って来た。

HI353688.jpg


東京国際フォーラムで16日~18日まで3日間行われている、
イノベーション・ジャパン2008-大学見本市に行って来た。

相変わらず”のぼり”がはためく大学ブース。
時間がなくてIT分野しか見れなかったが、パット見、これといって目新しい技術は無かった。
2年連続して出展している大学も、昨年の研究成果と何が違うのかあまり良くわからない。

展示名はそれなりにみなキャッチーだけど・・・

それでも話を聞くと、みな
「これは文科省の予算がいくらついている」とか
「なんとか予算に採択されている」とか
景気が良い。国としてはそれなりに認めているということか・・

(もちろん知財の関係で全てを表に出している訳ではないのだろうが)
何千万も税金かけてこれか?と思うのも正直あった。

医療や環境分野と比較してIT分野は社会への還元方法が具体的に見えないのと、
毎日のように新技術・サービスが出てくるのでそれほど目新しく感じないのかもしれない。

また見本市というからには、彼らは研究成果を売り込む場だと思うのだが、
展示ブースの担当者にいまいちその気概が感じられない。
「この技術はこういった目的で研究していて、何年後にはどこどこに展開していきたい」
と語れたブースは一つしかなかった。

スポンサー(国)が別にいるので、特に切羽詰まってないからなのかな。


最後に、
研究している本人達も
「いや、何に利用できるかわからないんですよね。学会でもあんまり相手にされないし」
といっていたその名も

バーチャルカメレオン

kame.jpg

ユーザは任意の2方向についての独立視野を得ることが可能。

これ、技術的な新規性はおいといて、
人間が身体的に対応できれば、なにげにいろいろ可能性ある装置じゃないか。
関連記事
.17 2008 行って来た comment2 trackback1

comment

行ってきた人
私も行ってきましたよ.
正直あまりぱっとしないというのは同感ですが.
ただ,ですね,大学がベンチャーなり事業家への気概を持つべき.というのは同感しかねますね.

大学には研究志向の大学と,教育志向の大学(半ば専門学校化したモノ),という指向性があるのはご存じだと思いますが,私の考えとしては,旧帝大をはじめとした研究志向の大学がそろってベンチャーベンチャー騒いでいたら,おしまいだと思ってます.

事業家なんて私らみたいな企業の人間が考えればいいのであって,大学なんて収益から見たら少し浮世離れしたくらいで丁度よいと思うんです.そんな金の面で張り合うより,もっとアカデミックな面で世界を相手に闘争心燃やしていてくれたほうが大当たりが出ると思いますよ.もちろん採算という観点から考えたら数千万かけてこれか…というようなモノも出てくるでしょうけど,大きな当たりを求めたらそれも必要ですよ.
採算気にしてチマチマとした研究ばかりになったらそれこそ技術立国としての日本はおしまいです.

私の部署では,もともと遊びといか思えないようなところから大事業になった大学との共同研究モノが結構ありますよ.これらはたぶん大学研究室側が即時採算を求めていたらできなかったでしょう.結局大学側が求めたのは金ではなく,人でした.
ココのところは結構企業側と大学側で意識が違うところかもしれませんね.

あと,バーチャルカメレオンですが,私は工業高校の自由研究レベルだと評価しました.独立視野というのは昔から結構やられていてですね…古くはたしか80年代くらいに米国で実際に人間が適応できるかという実験までされていて,まあ,時間をかければそこそこ適応できる.という結論に達したはずです.ただ,異なる視野を「切り替え」たほうが効率がよいのでした.
見た目は動いて面白いからCS等で報道されているのも見かけましたが,あれをイノベーションといったらまともにやってる人たちがかわいそうです.

私はIT系でも結構面白い研究あったと思うのですが,私的にイチオシはNIIの宇野毅明さんの研究ですね.
すぐに事業化とはいかないでしょうが,面白いですよ.
時系列データから類似部分を高速に求める,共通するコンセプトを抽出する.と,シーズとしての大きなポテンシャルを感じます.
2008.09.21 03:23
m322
コメントありがとうございます。

私も大学(研究者)の全てが事業家への気概を持つべきとは思っていません。
”売込み”と書いてしまったのが良くなかったかもしれませんが、
自分達の研究成果や目的をしっかり語って欲しかったということです。

企業とのマッチングを目的としているイノベーション・ジャパンに出展していること。
また、国の予算を使って研究していること(全てではないですが)から、
その研究がどのような意味をもっていて、今後どこへ向かいたいのかを
説明する責任はあると考えています。
シーズを事業につなげるのが企業だとしても、研究している方達がビジョンを
もってやっていないと、一緒にやろうとする気持ちになれませんよね?
(ビジョン自体は浮世離れしていても良いとは思います)
細かいことを言えば、あの展示会の出展も大学は無料(1間なら)だったと記憶しています。
つまりあそこに出展することだけでも既に何かしらのサポートがあるわけです。


>採算気にしてチマチマとした研究ばかりになったらそれこそ技術立国としての日本はおしまいです.

確かにそうですね。
ただコストがかかっていることは認識しておくべきだと思います。

このような目線で見てしまうのは、私自身が研究開発支援事業を行っていて、
研究機関の研究発表のお手伝いもしている関係もあるかもしれません。

組織内で閉じた成果発表や専門家同志が集まる学会発表、今回のように一般に開かれたイベント等、
それぞれの場において、ターゲット、目的を考慮して、展示(発表内容)を工夫して
いきます。そのため発表の仕方に敏感になってしまうのですよね。

ちなみに展示されていた研究成果は個人的に”目新しい”ものがなかっただけで
面白いテーマももちろんありました。
時間があれば他分野(医療や環境)とITを融合させた形の研究をもっとみたかったですね。

バーチャルカメレオンはおっしゃる通りあの場にだす物ではないと思いました。
これに関してはイノベーションジャパンでの意義云々ではなくて、単純に
継続的に使用したら感覚はどのようになるのだろうと興味をもちました。
少し前のエントリーで書いた
http://btobsc.blog25.fc2.com/blog-entry-14.html
八谷和彦氏の視聴覚交換マシンを試してみたいのと同じ感覚です。

ご指摘の先行研究の件は勉強不足でした。情報ありがとうございます。
2008.09.22 01:02

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://btobsc.blog25.fc2.com/tb.php/17-eb233977
M322さんが昨日,早速イノベーションジャパンに行って来たという.
2008.09.17 05:25 Science and Communication

プロフィール

k_2106

Author:k_2106
科学好き
博物館好き
魚好き


このブログ方針みたいなもの"

最近の記事

●全ての記事はこちら

フリーエリア

タグcloud

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

コメント・ご質問はこちらまで

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター