『milsil 2009年 第4号』サイエンスコミュニケーションへの招待最終回

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「milsil(ミルシル)」最新号(2009年7月(通刊第10)号)を手に入れた。

「milsil」は国立科学博物館が発行する機関誌。
10回に渡った『サイエンスコミュニケーションへの招待』というコーナーが最終回を迎えていた。

最終回は第一回目にも登場した渡辺政隆氏。

これまでの事例を振り返りながら、日本での現状と課題についてお話されている。
以下抜粋。

・サイエンスカフェが盛んになり、言葉自体も広がっているが、形態も参加する人の意識もさまざま。
サイエンスコミュニケーションの至近の目標は、科学技術を職業としない一般市民が、科学技術リテラシーを身につけて、自分の生活に役立つ、あるいは潤いをもたらすものとして科学を取り込んでいける素養や環境を整えるということ。さらに、市民が参加する民主的な科学行政がある。
サイエンスコミュニケーションと科学技術リテラシーは車の両輪、コミュニケーションを円滑に進めるための共通の土台としての科学技術リテラシー。
・「科学関係者全員がコミュニケータ」が理想。
・コミュニケーションの中身が問われる段階になった。
・サイエンスコミュニケータはスポーツ選手と同じ。プロとアマがいてよい。
・科学技術の送り手と受け手が一緒に活動し、より高度なコミュニケーションへの扉を開くときが近付いているかも


生活に”役立つ”だけではなく、”潤いをもらす”ことができる科学技術ってのが良い。
シリアスな状況を打破するためのサイエンスコミュニケーションももちろん必要だと思うが、以前のエントリーでも触れたように、「科学っておもしろい」「科学に触れていたい」と単純に思えるようなコミュニケーション(発信側、受信側双方に)もまた必要だろう。
これにはサイエンスカフェのような設定された場だけでなく、先生と生徒のやりとり、親子の会話、技術サポートセンターでの顧客とのやり取り、等々、日常的な場でのコミュニケーションこそ重要になってくるのではないかな。

次回からは、「科学技術の智を語る(仮)」と題して、車の両輪のもうひとつである、科学技術リテラシーについて、身近な科学現象を通して考えるそうだ。

また関連本がいくつか紹介されていた、どれも有名本であるがついでに載せておく。

 『社会人のための東大科学講座 科学技術インタープリター養成プログラム
 『科学コミュニケーション論
 『はじめよう!科学技術コミュニケーション
 『一粒の柿の種―サイエンスコミュニケーションの広がり
 『トランス・サイエンスの時代―科学技術と社会をつなぐ (NTT出版ライブラリーレゾナント)

関連エントリー
「milsil」で国立科学博物館サイエンスコミュニケータ養成実践講座の様子がわかる。
「一粒の柿の種」 で心豊かに。
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.05 2009 サイエンスコミュニケーション comment0 trackback0

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