SPARCJapanセミナー 「だからセルフアーカイビングはやめられない!」講演ビデオ公開

論文

先日参加した「SPARCJapanセミナー」の講演ビデオが公開されていた。

エントリーで触れた轟眞市氏の講演
 「だからセルフアーカイビングはやめられない!」
も配布資料付きで視聴可能。

 ・ビデオ
 ・配布資料(轟氏らしく、英語版もしっかり用意されている)

実は前回エントリーを書いたあと、ブログへコメントを頂くばかりか、ご丁寧に学会誌への投稿論文を送っていただいていた。

 『偶然を呼び寄せてセレンディピティを発揮するには』応用物理第78巻第7号(2009年)
 
セミナーで伺ったことがコンパクトにまとめられている。
仕事で取り組んでいる「大学研究室向け情報発信サイト構築」。
そのモニターとなっていただいている研究室の学生達に紹介して、その反応整理がてら、
お礼のメール出そうと考えてたらすっかり時間が立ってしまった・・・

講演では抽象的でいまいちピンときてなかった「采配の三角形」が
論文をみて改めて理解できた。
人を動かす「采配の三角形」についてはこちらでも参照可。

 >試論: 偶然を呼び寄せる技術(Scribd)

「セレンディピティ」と言う言葉。
”偶然を契機にしてその道を切り開く能力”
恥ずかしながらこのセミナーを聴講するまで知らなかった。

轟氏はこの「セレンディピティ」を必然に近づけるために
「人を動かすプレゼンテーション」が大事だと説く。

ビジネスの世界では
「幸運の女神には後ろ髪はない」
ということわざがよくでてくる。

轟氏の手法は、セルフアーカイブによって女神を呼び寄せて、かつ前髪を確実につかむものになるのかな。

・自身の研究の良さがわかってもらえない。
・分野がマイナー過ぎて予算がつかない。
・アピールは苦手だ。
などなど嘆くよりまず手を動かす。

饒舌なばかりがコミュニケーションではない、
こうした方法もひとつのサイエンスコミュニケーションになるのだろう。

一方で、こうした取り組みは著作権や所属機関との契約などデリケートな問題も孕む。
ネットの外へはどう届けるかも考慮が必要だ。
情報をとりに行く方から見ると、個別のアーカイブが乱立しているよりは、
NIIの『researchmap.jp』のような場にまとまっていた方が利便性がいい場合もある。
どのやり方が良いかはまだまだ発展途上に見える。

それだけに興味ある分野。

関連エントリー
自ら発信する自称奇特な研究者(追記あり)(訂正もあり)


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.02 2009 サイエンスコミュニケーション comment2 trackback1

comment

轟です。再び取り上げていただき、ありがとうございます。

権利関係等の「デリケートな問題」は発信者側の意識の高さが問われますね。
「ネットの外へ」に関しては、私の場合、紙媒体に発表したものをセルフアーカイブすることを心掛けています。
「アーカイブが乱立」については、機関リポジトリを横断的に検索できるJAIROというサービスが最近公開されました。http://jairo.nii.ac.jp/
これが応用物理記事の末尾に書いた「データベースとしての由緒正しさ」のひとつです。

ところで、この記事をお読みになった方々へのメッセージです。
応用物理記事の別刷をご希望される方は、講演の配布資料の中から請求方法を見つけてください。(セルフアーカイブ公開は10/10以降になります) 上記Scribd上の記事の内容を発展させ、後日談を加えました。

また、講演録を公開すべく準備中です。9月中旬になる予定です。
2009.08.03 20:06
M322
コメントありがとうございます。

現行の著作権関連法規に関しては、論文だけにとどまらずいろいろ歪みがでていますね。
ガチガチにやっても発展しないし、
今は走りながら改善していくしかないのかなと感じています。

セルフアーカイブならぬセルフアーカイブサポートを試験的にやらせていただいている研究者の方に、いただいた論文を紹介しました。反応はまた後日お伝えできればと。
2009.08.04 04:28

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