伝える状態をつくる

opencan.jpg

7月~8月にかけてオープンキャンパスをいくつか覗いてきた。

普段知らない研究室に入る機会はないし、
大学研究室支援サービス向けに、
学生達の生の声も聞いてみたかったから。

工学系の大学を中心に回ったせいか、
研究機関の一般公開と学園祭が合わさったような雰囲気。

ついつい普段見られない珍しい研究機材に見入ってしまった。

そして
対応にあたる学生さん達はみな話が上手。

オープンキャンパスでオープンにしているのはもともと情報発信に積極的な研究室だろうし、
当日はそれなりにコミュニケーションが得意なメンツが説明に当たっているのだろうけど、
それにしてもみな生き生きと説明している。

メインの相手が後輩である高校生だと言うことにプラスして、
なによりそこが彼らのホームである研究室だからなのだろう。

いつもの研究室でいつも使っている計測機器をつかっていつも研究している内容を説明する。

外部の展示会で見られる”借りてきた猫”状態では見られないリラックスした雰囲気。


以前、技術の伝え方について考えたエントリーで以下文を紹介し、

 ”技術というものは本来、「伝えるもの」ではなく「伝わるもの」なのです。
 〈中略〉
 このとき伝える側がもっとも力を注ぐべきことは、伝える側の立場で考えた
 「伝える方法」を充実させることではありません。本当に大切なのは、
 伝えられる相手の側の立場で考えた「伝わる状態」をいかにつくるか
 なのです”
        『組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)』


大事なのは「伝える方法」ではなく、聴衆者を「伝わる状態」にすることだなと書いたが、

今回は

 「伝える方法」
 「伝わる状態をつくる方法」

にプラスして

 「伝える状態をつくる方法」

も必要なのかもしれないと感じた。

観客を盛り上げるだけでなく、演者もサポートする。

いくら内容練って台本用意したり、コミュニケーション手法を覚えたりしても、
その場で的確な言葉がでなけばしょうがない。

”あの説明は分かりずらい”とか、”一方的に話すなよ”とか突っ込むだけでなく、
研究者や学生の方が気持ちよく話ができる場の設定を考慮することも必要だなと。

サイエンスコミュニケーションの本質的なところではないのだけど・・・

ファシリテーターもいない
よくある一コマ展示のスペースでどうやったらその場を作りだすことができるのか、
いろいろ方法を考えてみるのも良いかな。


関連エントリー
わかり易い研究をどう届けるか
「デジタルジャパン」戦略に想う。伝わる仕組みの重要性。
「経営者」に伝わる科学技術
「伝える」のではなく「伝わる」

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.18 2009 サイエンスコミュニケーション comment0 trackback0

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