「伝える」のではなく「伝わる」

顧客である研究者が研究開発した成果を発表する。

学会であったり、展示会であったり。

そのサポートにあたって、
どうやったらその研究内容や技術的優位性(独自性)をアピールできるか、
どうやったらその研究の社会的価値を説明できるか、
日々考え続けている。

先日図書館で、書名(技術の伝え方)につられて借りた本に”ハッ”とさせられる文章が載っていた。

組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)
(2006/12/19)
畑村 洋太郎

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  『技術というものは本来、「伝えるもの」ではなく「伝わるもの」なのです。
  〈中略〉
  このとき伝える側がもっとも力を注ぐべきことは、伝える側の立場で考えた
  「伝える方法」を充実させることではありません。本当に大切なのは、
  伝えられる相手の側の立場で考えた「伝わる状態」をいかにつくるか
  なのです』


なるほど。

私は無意識に顧客である伝える側と一緒の目線で、「伝える方法」を
追い求めてしまっていたかもしれない。

大事なのは、顧客(研究者)のさらに先にいるエンドユーザである
展示会参加者や学会の聴衆者を「伝わる状態」にすること。
「伝える方法」はその次の段階。

商品開発でもなんでもエンドユーザ志向が鉄則なのに、いつのまにか
この視点が抜け落ちていた。

第三者的立場に位置する場合のコミュニケータって結構この状態に
陥っていること多いのではないかな。
橋渡しと言いつつ、伝える側の意識が強く、その前段で相手が受け入れる
体制ができているか意識しきれていない。
興味のない子供に無理やり詰め込み教育するような感じ(ちょっと違うかな)

次年度の予算が決まりかねない一回勝負の発表の場で、
相手の「伝わる状態」をどこまで作りだせるかわからないが、

この視点でサポート内容を考えてみると、
「技術のコミュニケーション」の新しいやり方がみえてくるかもしれない。


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.15 2008 テクニカルコミュニケーション comment0 trackback0

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