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「命の認識」苦悩の部屋へ、行ってきた。

2009inochi_poster_5.jpg

東京大学総合研究博物館で開催されている

 『命の認識』

をみてきた。

同時開催の『キュラトリアル・グラフィティ―学術標本の表現展示を通り過ぎて左を見る。

目の前には水槽。

動物が静かに浮かんでいる。

photo_2009inochi_04_50.jpg
(http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2009inochi.htmlより)

隣にはなにやら白い鳥のような物体が一つ。

奥はスコーンと抜けていて黒いシートの上に骨の群れが鎮座する。

静かな迫力。

来館者はただただ骨や遺体を眺め、じっと死に対面する。

案内にはこうある。

「命の認識」は、博物館を快楽やサービス提供の場などと称した昨今の悪しき意思を根本から破壊して、そこに個人が命を認識するまでの根源的苦悩の場を広げることを、私が試みたものである。

ここであなたは商業主義が唱える形式的な楽しみを得る必要など微塵もなく、ましてや科学的客観的事実や昔の学者や文化人の整った学理を受容してもらうには及ばない。何千何百の骸の形から、あなたが命を認識していく、その経過自体が私の作品である。それが、この空間が背負った、唯一の宿命である。


説明が排され、文字が無い展示

私が普段扱う技術展示とはまったく路線が違い、言葉を失う。


総指揮・監督は「解剖男」こと、遺体科学者の遠藤秀紀氏。


解剖男解剖男 (講談社現代新書)


パンダの指が7本あることを発見したことでも有名なかた。

パンダの死体はよみがえるパンダの死体はよみがえる (ちくま新書)


私にとっては2年前に国立科学博物館の認定サイエンスコミュニケータ研修を受講したときの講師でもある。

残念ながらサイエンスカフェ演習では別チームになってしまったが、
遺体学の熱い思いをいろいろ聞かせてもらった。

 >サイエンスカフェ かたちと機能


帰りがけに偶然、遠藤氏にお会いした。

 「いや~ただ骨を置いただけなんだけどね」

と謙遜。

骨を並べただけであの迫力をだせるのは、何千体?もの動物の遺体と真剣に対峙してきたキャリアによるものだろう。

 「展示でも何でも聞きたいことがあればいつでも来なさい」

と優しいお言葉までいただき感謝。


展示は2010年3月28日まで。
お見逃しなく。

※ちなみに赤門の方から行こうとすると工事に阻まれる。
 (過去3回ほどたどり着けずに挫折・・・)
 大通りより一本入って小さな「懐徳門」からがお勧め。
 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/information/map.html


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2010/03/12 20:00 | 展示COMMENT(0)TRACKBACK(1)  TOP

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