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ヨウ素やセシウムは何が怖いの?

放射線マーク



毎日流れてくる原発からの流出ニュース。

安全と言われても、安心するのは無理だから。
せめて不安を受け止めるために知っておくこと。
どこまでとか、どれくらいとか、確率とかのその前に、知っておきたいこと3つのこと。

身近なひとに説明した内容と参考にした資料を載せておく。


1)人体に対する影響は?
2)どうすればよい?
3)そもそも放射線って何?



1)人体に対する影響は?

  300px-Cancer_progression_from_NIH.jpg

 ●細胞・DNAを傷つけ、がんを誘発する恐れがある。


 人体に対する影響を考えるときの視点はいくつかある。

 ・体の外からの被曝か体の中からの被曝か。
 ・被曝量と被曝時間。

 私たちが気にしておくのは、主に体の中からの被曝。
 長期間にわたり「ただちに影響がない」少量を被曝し続けるケースになる。

 空気中を漂う放射性物質※を吸い込んだり、皮膚や口から吸収してしまう場合。
 または、放射性物質を取り込んでしまった魚や牛乳を食したり、
 放射性物質が付着した野菜を口に入れたりした場合。
 要は、体の中に放射性物質を入れてしまった場合。

 ※放射性物質とはヨウ素とかセシウムとか、
  原発の事故によって放出されて今まさに問題になっている物質。
  (実際は自然界にも存在するものもあり。詳細は後述する『そもそも放射線って』で説明)

 体の中に入った放射性物質は、放射線という目に見えない電波のような
ものを出して、私たちの体の中から、細胞やDNAを攻撃して傷つける。
 放射性物質が溜まりやすい場所、攻撃されやすい場所は放射性物質によって異なる。
 その場所によって体に現れる症状も違ってくる。

  ■ヨウ素
   現れやすい症状:がん
   集まりやすい場所:甲状腺

  ■セシウム
   現れやすい症状:染色体や遺伝子の突然変異
   集まりやすい場所:筋肉

  ■ストロンチウム
   現れやすい症状:白血病、骨のがん
   集まりやすい場所:骨

  ■プロトニウム
   現れやすい症状:がん
   集まり易い場所:骨・肝臓

 ただし人間の細胞は常に新しいもの入れ替わる。
 壊された箇所を自動的に修復していく仕組みがある。
 (細胞の入れ替わり度合いは、器官や、年齢によっても異なる)
 うけた傷が軽度なら、また修復のスピードの方が早ければ、
 自然と治癒していける。
 
 そうでない場合は、ダメージを受けることになる。

 だから、一度に多くの量を取り込んだり、少ない量でも長い間取り続けていると体にダメージを与える。

 でも、傷ついて駄目になったからといって、すぐにがんや白血病になるわけではない、

 何年か、場合によっては何十年か後に発症することもある。
 その間の生活の中では、がん誘発する別の要因も多々発生するわけで、
 必ずしも、放射線由来のがんと言いきれないところが、
 政府や専門家の歯切れの悪さを生んでいる一因でもある。


2)どうすればよい?

 20110407122424.jpg
 ※放射線と放射能(SendaiVisualArt×SciencePartnership)より抜粋

  ●できるだけ取り入れない。

  いま時点で言えるのは、

  放射性物質を

   1.寄せ付けない
    (放射性物質から遠ざかる、遮蔽物の中にいる、マスクをする)
   2.極力、体に取り入れない
    (1に加えて、放射性物質を含んだ飲食物の取得量に気をつける)
   3.体に取り入れにくする、取り入れたら排出する
    (薬品をつかって防護・排出する、自然排出する)

  の3点。

  遠ざかったり、遮蔽物の中にいるのは、安全だが、避難勧告がだされるような
  多量の放射性物質が存在する場合を除き現実的ではない。
  取り入れる量を自分でコントールすることがこれから必要となってくる。
 
 (その為の情報開示の重要性や適正量の信頼性についてはここでは言及しない)
  


3)そもそも放射線って何?


  ●ヨウ素やセシウムから発せられる目に見えない電波や光みたいなもの


  すでにわかりやすい資料がいくつかでてきているので紹介。

  ・放射線について知ろう絵本(Juna Kurihara)
   http://science-graphics.net/RS/

  ・放射線と放射能(SendaiVisualArt×SciencePartnership)
   http://www2.atword.jp/science/files/2011/04/radiationillust1.pdf

  放射性物質と放射線と放射能の違いを知っておくだけでニュースを見ていて理解が進む。


◇補足

 もう少し詳しく知りたいと思ったら、以下のキーワードを調べてみるとよい。

  「確定的影響と確率的影響」
  「外部被曝と内部被曝」
  「放射線量と被曝時間の関係」
  「半減期」
  「DNAの役割」
  「放射線に対する人体の感受性」
  「決定器官・決定臓器」

 なぜ乳幼児の方が影響を受けやすいのか、なぜいろいろな基準があるのか、
 その辺のことがなんとなくわかってくると思う。



 シーベルトにベクレル。ミリにマイクロ。
 基準値の何倍、何百倍、先日はとうとう一億倍。
 確率だったり、量だったり、暫定暫定値だったり、基準値が変わってしまったり。
 現時点では問題ないけど、長期間だとどうなるのか?

 状況は常に流動的かつ予測がつかない。

 ただ一つ間違いが無いのは、3月11日を境に、いままでと異なる量の放射性物質が人工的に放たれたこと。
 そして、放射性物質は、空へ海へといまも放たれ続けていること。
 
 だから得体のしれない何かにおびえるのではなく、正体と現象を知って受け入れたい。

 できれば身近な人たちも、ブログを見てくれた方たちも。



参考にした資料。  

 放射線について知ろう絵本(Juna Kurihara)
 http://science-graphics.net/RS/
 
 わかりやすい放射線と健康の科学(放射線影響研究所)
 http://www.rerf.jp/shared/basicg/basicg_j.pdf

 福島第一原子力発電所事故について よくある質問 Q&A(放射線影響研究所)
 http://www.rerf.jp/fukushima_qa.pdf
 
 放影研のこれまでの調査で明らかになったこと(放射線影響研究所)
 http://www.rerf.jp/rerfrad.pdf

 放射線と放射能(SendaiVisualArt×SciencePartnership)
 http://www2.atword.jp/science/files/2011/04/radiationillust1.pdf

 理科の実験【特集 放射能と放射線】(サイエンスポータル)
 http://scienceportal.jp/contents/guide/rikatan/1103/110317.html

 日本の原子力発電所に関連する食品医薬品安全庁の対応及び管理動向(食品医療安全庁)
 http://www.jetro.go.jp/world/shinsai/pdf/inspection_kr_additional2.pdf

 国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護の考え方(東京大学原子力研究総合センター)
 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/004/006/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/05/26/20040922_01c.pdf

 「原子力災害時における安定ヨウ素予防服用の考え方」(原子力安全委員会)
 http://www.nsc.go.jp/bousai/page3/houkoku02.pdf

 【翻訳】「低線量放射線被曝に関する「米国科学アカデミーBEIR委員会報告書(BEIR VII報告書)」
 http://www.shiminkagaku.org/radiation.html

 [提言] 放射能汚染に対する生活上のアドバイス(市民研活動日誌)
 http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/2011/03/post-42.html

 放射線防護の基本的な考え方とは(WEBRONZA+)
 http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/2011032500011.html

 低線量被ばくの人体への影響について:近藤誠・慶応大(サイエンスメディアセンター)
 http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=1627

 放射線がカラダに与える影響には、2つのタイプがある(東大病院放射線治療チーム)
 http://tnakagawa.exblog.jp/15130220/

 8 放射線の性質と生体への影響(ベーシック薬学教科書シリーズ12『環境』)
 http://www.kagakudojin.co.jp/files/c27012-08.pdf


 原子力百科事典「放射線のDNAの影響」(高度情報科学研究機構)
 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-06

 JSTバーチャル博物館 私の設計図 DNAの不思議 
 http://jvsc.jst.go.jp/being/watasi/dna/index.htm

 放射線療法総論(がん情報サービス 国立がん研究センター)
 http://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/radiotherapy/radiotherapy.html

 人のがんにかかわる要因(がん情報サービス 国立がん研究センター)
 http://ganjoho.ncc.go.jp/public/pre_scr/cause/factor.html


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2011/04/07 18:20 | サイエンスコミュニケーションCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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