確率的影響下で大人がやること。

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先日書いた放射能に関するエントリー。

 >ヨウ素やセシウムは何が怖いの?
  
その調査の際に、放射能の影響には確定的影響と確率的影響という考え方があることを知った。

乱暴にまとめれば、


確定的影響:あるしきい値を超えたら必ず影響が現れる。
確率的影響:量が多くなればなるほど影響がでる確率が高くなる
      (必ずしも影響がでるとは限らない)


放射性物質が飛び出す原発事故現場近くや、線量が高い緊急避難地域を除き、
少量を長期間に渡って被曝していく恐れがある場所においては、確率的影響の方を気にしていくこととなる。

でも、確率的影響については、万人に対してどのくらいが安全という線引はできない。
「現時点では影響が無い」の「現時点」」「ただちに影響がでるレベルではない」の「ただちに」ってなんだよって奴。


原爆の被爆者や原子力施設従業員を対象にした長期間に渡る調査はあるものの、
対象者が生活していく中には、がんや白血病になるための無数のリスク要因が存在し、
必ずしも受けた放射線由来と特定することは難しい。


詳しくはこちら。

 >放射線がカラダに与える影響には、2つのタイプがある(東大病院放射線治療チーム)
  
 >放射線の確定的影響と確率的影響(原子力百科事典ATOMICA)
  


だから、我々は我々のリスク受容の物差しを使って日々計測されるデータを元に都度判断していくしかない。
そのためにも、政府や専門機関は、安心安全を謳うだけでなく、迅速にかつ正確なデータを提供して欲しいし、
コミュニケータはデータをわかり易く見せる工夫をすることが求められる。

ただし、小さな子供たちは判断する能力もその場から逃れる術もまだ持ちえていない。
受け取る情報が限られることが多い。
体に受ける影響も違うし、これから生きていく時間も大人より長い。

「タバコを吸うより安全じゃん」的な考えで放置したら、取り返しのつかない将来を子供に科してしまう恐れがある。

それゆえ、親や教師や大人達は自分の尺度にとらわれず子供の尺度で判断して彼らを守っていかなくてはならないと思う。


そんなことを考えていたら、知人が有志とともに『震災子ども安心ネット』というサイトを立ち上げていた。
※すいません。リンク先間違えてました。修正しました。→http://sites.google.com/site/kodomoanshin/

”児童避難準備提言有志”が提言する『避難』を具体化する方策は簡単ではないし風評にも気をつかうだろうが、これも声を出せる大人ができる行動の一つの形。


子を持つ親として自分は何ができるのか。

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.12 2011 サイエンスコミュニケーション comment0 trackback0

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