リスクコミュニケーションもサイエンスコミュニケーションも

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未来工学研究所が発行するメールマガジン
「今そこにある未来」11月28日(92号)に
リスクコミュニケーションサイエンスコミュニケーション
と言うレポートが載っていた。

筆者は未来工学研究所で研究員を務める上野伸子主任研究員の方。

5年ほど前から食のリスクコミュニケーションに関する調査研究に
携わるなかでサイエンスコミュニケーションを知り
現在はサイエンスコミュニケーションについても研究しているそうである。

記事ではリスクコミュニケーションサイエンスコミュニケーションの違いや関連性が述べられている。
ここで述べているリスクコミュニケーションは以下のように定義されている。

消費者や国、自治体などの行政、生産者や食品加工業者、卸、小売店などの事業者、メディアとの間で相互に情報を交換し、更に相互に影響しあうことを指す。そして、関係者間の信頼を醸成することが第一の目的である。
またリスクコミュニケーションにおいて扱われる科学は、安全評価基準など政策に利用する科学、レギュラトリーサイエンス(規制科学)である。


レポートでは研究者の立場により考え方の違いはあるとしながらも、

サイエンスコミュニケーションの理解を含めるにつれて
(中略)
サイエンスコミュニケーションも、リスクコミュニケーション同様に信頼醸成が目的とされるのである。



と現状の認識を述べた上で

リスクコミュニケーションサイエンスコミュニケーションも、どちらもこのような科学と社会との間に生じる問題を解決する重要な手段であることに間違いないことは確かである。その具体的な方法について、これからの科学技術振興のために考えていかなければならないのだと思う。


と締めている。

私は上記で言うところの規制科学のリスクコミュニケーションはまさに
サイエンスコミュニケーションの一部ではないかと考える。

で、

この筆者に興味を持ってちょっと調べたところ、
先月未来工学研究所のシンポジウムで講演しており、講演時のスライドが公開されていた。

これ


実際講演を聞いたわけではないので、スライド情報からの判断となってしまうが、

一つ非常に共感できる箇所があった。

それはリスクコミュニケーターの位置づけ。

リスクコミュニケータは独立した存在として組織の間を取り持つのではなく、
各ステークホルダそれぞれの中にあるものであり、それは機能であり、役割である。
(そして食の安全に大事なのは事業者のリスクコミュニケータである)
と説明している(と思われる)。

先日のエントリーで書いて何人の方からご意見いただいた
サイエンスコミュニケーションとは何かにも通じる。

>サイエンスコミュニケーションするのはいつまでどこまで?

(このときは”職”としての言及が中心だったが)
視点を立ち位置からみると
リスク(サイエンスも)コミュニケーションは専任コミュニケータが全てを担うのではなく、
その組織なり仕組みの中で、各々が草の根的にその役割を担う(または意識ををもって行動する)ほうがより全体として科学技術の信頼が醸成されていくのではないかと思う。

もちろん専門職としてのスーパースターやコーチも必要で、

シンボル、啓蒙としてのスーパースター。
指導、推進役のコーチ。
そして草の根の各ステークフォルダー。
3者がうまく連携できればよりよい活動につなげていけるかも。

横串も縦串も。




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.02 2008 サイエンスコミュニケーション comment0 trackback1

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さっき,岡本拓司さんの共同研究先募集に関してエントリーして,ふ と思ったこと. m322さんが紹介されていた,未来工研の研究者の方. 私も何度かお会いして面識がある方で,食のリスクコミュニケーショ ンに関して研究しておられます. うちのサイエンスカフェの話題
2008.12.03 12:51 Science and Communication

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