血まみれだけでもない 「没後120年記念 月岡芳年」展

月岡芳年展

東京は原宿にある太田記念美術館で開催中の

 「没後120年記念 月岡芳年」展

を観てきた。

おどおどしい無惨絵の描き手としても知られ、
「血まみれ芳年」とも言われてることから、
いまいち乗り気ではなかったのだが、
あの歌川国芳門下であり、「最後の浮世絵師」と呼ばれる芳年の作品を
一度にまとめて観られる機会はそんなにないしと覗いてみた。



で、

血まみれ。

幡随院長兵衛
《東錦浮世稿談幡随院長兵衛》(1867年)

他にも流血系、妖怪系、おどおどしい作品がずらり。

国芳がワンピースなら、
芳年はJOJOっぽい印象(JOJOに詳しいわけじゃないけど…)

国芳の方は同じように髑髏を描いても何となくスカッとした感じがあるが、
芳年はおどおどしく不気味さが残る。

 >幕末のONE PIECEがここに。『没後150年 歌川国芳展』

とはいえ全てがそうだというわけではなく、

水面に映る月が美しい能?の一場面があったり。
東名所隅田川梅若之古事
《東名所隅田川梅若之古事》(1883年)

あっさりとした美人画なども描いていてどれが本当の芳年なのかわからなくなる。

12歳で国芳に入門しわずか3年、15歳でこんな挿絵を描いてしまうだけに器用な人なのかね。
芳年_文治元年平家の一門亡海中落入る図
《文治元年平家の一門亡海中落入る図》(1853年)

また、芳年は明治まで生きて、新聞の挿絵などに西郷隆盛とか幕末の志士も描いている。
浮世絵師って江戸時代の人の印象が強かったので軽い驚き。



数ある展示の中で一番気になったのはこちら。

浪裡白跳張順黒旋風李逵江中戦図
《浪裡白跳張順黒旋風李逵江中戦図》(1887年)

刺青も二人の躍動感も、なにより水中の感じが良い。
この水の浮遊感は北斎の游亀を思い出させる。

 >江戸のスナップショット 「特別展 ホノルル美術館所属 北斎展」


あとはこのへん。
No1.《文治元年平家の一門亡海中落入る図》
No31.《勇の寿 五代目大谷友右衛門》
No49.《一魁漫画》
No73.《清盛入道布引滝遊覧悪源太義平霊討難波次郎》
No165.《東名所隅田川梅若之古事》
No157.《芳年略画 志渡の浦玉取蜑 雷公引水》
No199.《袴垂保輔鬼童丸術競図》
No200.《袴垂保輔鬼童丸術競図 下絵》
No201.《浪裡白跳張順黒旋風李逵江中戦図》


図録を買うほど好きになったわけではないが、
最初の印象ほどいやではなくなった。

前期後期でほぼ入替らしいので、
後期もいけたらいきたいね。

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没後120年記念 月岡芳年

没後120年記念 月岡芳年
会期:~2012年11月25日(日) ※月曜定休 10/29~31日休館
会場:太田記念美術館(東京・表参道)
概要:代表作や新発見を含む200点以上の作品を通して、
   今年没後120年を迎える月岡芳年の全貌を紹介
URL:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H241011tsukiokayoshitoshi.html
注:前後期で展示入替 前期~10月28日(日)

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