消された作品が蘇る 太郎発掘展

太郎発掘パンフ1 太郎発掘パンフ2

東京は表参道の岡本太郎記念館で開催中の企画展

 「太郎発掘」展

に行ってきた。

長らく行方不明になっていた絵画が実は絵の下にあった。
太郎自身の手で上書きされていたのだ。

そんな作品を現代の技術で掘り起こし、ふたたび光をあてた発掘展示



上書きされ塗りつぶされた作品は主に1940~50年代の初期作品。

X線によりあらわになった昔の作品と上書きされた作品とではずいぶん感じが違う。
太郎発掘 (3)

さらに今回、上書きされてしまった作品の再現に研究員が挑んだ。
太郎発掘 (9)

X線や残された写真、絵の具の成分分析により科学的に当時の色を再現。
太郎発掘 (20)

どうしても詳細がつかめない部分は作業にあたった研究員のイマジネーションにより補完したとのこと。
太郎発掘 (7)

太郎発掘 (8)

つまり太郎作品でありながら太郎作ではないのだが、
それでも過去の太郎作品がこうしてみられる機会は貴重だ。

どちらが好きかといえば、新しい方が好み。
太郎作品の好きな点の一つである目。そして鮮やかな色。
過去作品はどれも、目が違う。小さかったり細かったり、
色も全体的に淡い。
太郎発掘 (11)

唯一、過去の方もよかったと思えたのがこれ。
右が古い方。
太郎発掘 (4)
小さいながらも目が丸く。犬?の牙も荒々しい。

何故に太郎が作品を塗りつぶしてしまったのか、今となっては誰もわからない。
太郎発掘 (15)

再現した研究員によると、太郎作品は綿密に計算かつ計画的に描かれているらしい。
スケッチを何枚をも重ね完成イメージを正確につかんでから描かれるとは驚きだ。
太郎発掘 (12)

そんな作品を上書きしてしまったのは何かよっぽど気に入らないところでもあったのだろうか。

いずれにしろ、太郎の変遷をみられる貴重な展示


この季節は夕方はもう暗く、
あの真っ赤な部屋がガラスに反射して良い感じ。
太郎発掘 (22)

太郎を発掘に。是非。
太郎発掘 (19)

2013年3月3日(日)まで。


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2013/02/11 10:00 | 展示COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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