大人向け?子ども向け?「レオ・レオニ 絵本の仕事」展

レオレオニ

『スイミー』で知られる絵本作家、レオ・レオニの作品展が開催中とのことで、
子どもを連れて行ってきた。

会場は東京は渋谷のBunkamuraザ・ミュージアム

レオ・レオニ 絵本の仕事

家族連れを中心に入り口に長い列ができるほど賑わっていた。


正直なところ、スイミーの作家ということ以上にレオ・レオニについての事前知識はなく、
レオ・レオニという名前自体も今回初めて知った。
子どもに聞いたら、彼の絵本は結構読んでいるとのことで、じゃぁ観に行くかと連れだっていった。

レオ・レオニはグラフィックデザイナー。
絵本を初めて書いたのはなんと49歳の時らしい。
汽車の中で孫たちが退屈しないよう、手持ちの雑誌をちぎってつくった話が最初の作品だったとのこと。

グラフィックデザイナーらしいデザインで色鮮やかでコントラスト
の効いた作品は、一ページ一ページがポスターのようだ。

中でも目に付いたのはこちらの絵本に描かれた作品群。

マシューの夢

マシューのゆめ―えかきになったねずみのはなし

レオ・レオニの原体験を表現したともいわれる美術館を舞台にした絵。

(絵の中の)美術館に飾られた絵に描かれた太陽のような絵が、
岡本太郎の作品に通じるように見えて心ひかれた。


他にも、ユーモアあふれる動物たちの絵はシンプルで好きな部類。



そして、見た目のきれいさの裏にある作品の世界観は哲学的。

解説を読んでうーむと唸る作品が多い。


「大人も楽しめる絵本展」と宣伝文句がついているが、
どちらかというと本展覧会は「大人が楽しむ絵本展」だと思う。


ありのままでよいよと
”世界にひとつだけの花”的なメッセージは、
組織に溶け込み空気を読むことを良しとしてきた
大人世代にはハッとさせられるが、
個性を大事にと育てられてきている
いまの子供たちには普通過ぎてあまり響かなさそう。

また展示の仕方も、
子どもに向けた問いかけ文句が一部低い位置に貼られたりしているものの、
ほとんどの作品は大人の目線の高さに揃えられていて、
しかも一列に並んでみる導線にもなっていないため、
混雑した会場では、子どもたちは作品をまともに見ることができない。
水彩、油絵、コラージュなど様々な手法を凝らした
せっかくの原画が子どもの目に届きにくく残念。

子どもは会場の中心にある絵本コーナーで絵本を読みふけるか、
インタラクティブなスイミーの映像作品で遊ぶことになる。


(やかましい)子どもは放っておいて絵をじっくり鑑賞したい親にとっては
良いが、子どもと一緒に作品を鑑賞したり、子どもとレオ・レオニの世界を
語りあいたい親子連れには、辛い展示だと感じた。


空いていたらまた違った感じがしたかもしれないけど。


夏休み期間の子ども向け展覧会と思っていくとちとあてが外れるかも。


大人がしみじみ浸るための場。


そんな展覧会


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レオ・レオニ絵本の仕事

レオ・レオニ 絵本のしごと
会期:~2013年8月4日(日)
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム(東京・渋谷)会期中無休
概要:小学校の教科書にも掲載されている絵本『スイミー』で知られる
   レオ・レオニの絵本原画約100点、さらに油彩、彫刻、資料など
   約30点により、レオニの作品世界を紹介
URL:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lionni/index.html

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.21 2013 展示 comment0 trackback0

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