丸の内で眺める江戸の風景 「浮世絵Floating World-珠玉の斎藤コレクション」

浮世絵Floating World


東京は丸の内にある三菱一号美術館で開催中の

 「浮世絵Floating World-珠玉の斎藤コレクション

に行ってきた。

丸の内のおしゃれな洋館の中に展示された100枚を超える浮世絵が粋。

海外コレクターの凱旋展示が多い昨今、今回は日本人コレクターのコレクション。
川崎・砂子の里資料館長斎藤文夫氏の膨大な浮世絵コレクションから選りすぐりの作品を見ることができる。

江戸から明治までの、浮世絵の誕生から爛熟に至るまでの
幅広い作品がなんと3期にも分けて展示されているのだ。

今回観たのは、
1期の「浮世絵の黄金期-江戸のグラビア」から続く2期。
「北斎・広重の登場-ツーリズムの発展」と題した、風景画を中心とした展示。

浮世絵において背景でしかなかった風景表現が、
浮世絵の主要なジャンルとして確立した有名作品がずらり。

風景画の鉄板のこちらはもちろん、
神奈川沖浪裏
 《 冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏(葛飾北斎) 》

こちらも。
山下白雨 凱風快晴
 《 冨嶽三十六景 山下白雨(葛飾北斎) 》
 《 冨嶽三十六景 凱風快晴(葛飾北斎) 》

この富士山が並んで展示されているのは珍しい。
だいたい前期後期で一枚づつが多いのだけどね。


また、冨嶽三十六景の他に「百人一首乳母かゑとき」シリーズがあったり、

 《 百人一首乳母かゑとき 山辺の赤人(葛飾北斎)
 《 百人一首乳母かゑとき 参議篁(葛飾北斎)


東海道五十三次に役者をミックスした三代目歌川豊国のシリーズなんても。

 《 東海道五十三次之内 岡崎駅 政右衛門(三代目歌川豊国)

もちろんオリジナルの歌川広重作品も多数あり。

富士山が枠を突き抜ける広重らしいデフォルメ作品。

 《 東海道五十三次之内 原 朝之富士(初代歌川広重) 》


あの日本橋の作品が2種類あったことも知ることができる。

 《 東海道五十三次之内 日本橋 朝の景(初代歌川広重) 》

人気のために刷り増ししたときに絵を描き加えたらしい。

 《 東海道五十三次之内 日本橋(初代歌川広重) 》


月岡芳年ばりの迫力ある豊国の絵も気に入った。

 《 本朝高名鑑 文覚上人(歌川国貞(三代目歌川豊国)) 》


でもなんといっても一番はやはり国芳。

洋画の要素を取り入れたという作品群は正直ぱっとしなかったけれど、

これは文句なし。
大判三枚続 錦絵ワンピースばりの大スペクタル

讃岐院眷属をして為朝をすくふ図
 《 讃岐院眷属をして為朝をすくふ図(歌川国芳) 》



都心の美術館のこじんまりとした展示かと思っていくといい意味で裏切られる。
じっくりみたければ時間を確保していった方がよい。

2期は8月11日(日)まで。

最終の3期は「うつりゆく江戸から東京-ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線」らしい。


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浮世絵 Floating World

浮世絵 Floating World 珠玉の斎藤コレクション
会期:~2013年9月8日(日)月曜休館(祝日の場合は開館)
   ※期間中3期(~7月15日、~8月11日、~9月8日)入替え
会場:三菱一号館美術館(東京・丸の内)
概要:江戸から明治までの、浮世絵の誕生から爛熟に至る全貌を、
   3期に分けてご紹介
URL:http://www.mimt.jp/ukiyoe/

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