読む未来。職、働き方、組織、価値観、智、科学技術

  10年後の日本
  『10年後の日本 (文春新書)』


本書を読んだのはおおよそ7年前。
サラリーマンを辞めることになる数年前。

その問題山積みの10年後を眺めて、
暗澹とした気持ちになったことを思い出す。


そして日本は、ほぼほぼ本書が予想した通りになってしまった。



本書を読んで会社を辞める気になったのか、
会社を辞めようとしていた時に本書をたまたま手に取ったのかは既に忘れてしまった。

おぼろげに描いていたやりたいこと。
その場所で実現するには時間がかかり過ぎる。
やらずに後悔するくらいなら、早めにやって後悔しよう。
跳び出す僕の決断に少なからず影響を与えた一冊だ。

幸いなことに自分はまだ生き残っているが、
その間にはさまざまなことが起きた。
世界を揺るがす事件から、日本を襲った災害、興した事業、そして自分と自分の半径数メートルで起こったあんなことこんなこと。
抱えるものはずっしりと重い。

当たり前とされてきた前提条件がガラガラと崩れて、まったく新しい価値観が生まれてきている。
これからどうなるのだろうか、どうしていけばいいのだろうか。

ここにきて、未来について書かれた本をまたいくつか読んでみた。


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●職の未来

 機械との競争
 『機械との競争』

「速すぎる」技術の進歩が、雇用を奪う。

従来、技術の発展によって経済は拡大し、それによって新しい雇用が生まれてきた。
新しい技術によって一時的に奪われた雇用は、やがて新しい雇用に吸収されていく。
これまでは労働の形態と構成は変化するにせよ、雇用の総量は減ることがなかった。
しかしながら、人間の労働力を置き換えるIT技術の進歩があまりにも速いため、
そうした調整システムが機能せず、雇用は奪われるまま、乗り遅れれば即おいてかれる。

奪われないためには、替えの効かない仕事、機械が苦手な仕事を掴むことだ。
一つは創造的な仕事、もう一つは複雑な手順と思考を必要とするブルーカラーである。


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●働き方の未来

 WORK SHIFT
 『ワーク・シフト (孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>)』

ゼネラリストよりスペシャリスト。
個から協調。
お金よりやりがい。
消費より経験。

そして大事なのは自分にとって意味ある人生を掴み取る情熱と意思。

“ピーター・コーステンバウムの言葉を借りれば、責任を負うことを避けようとすれば「勇気が欠かせない場面で臆病になり、自制が必要な場面で向う見ずな行動をとってしまう」。“「選択肢がない」と(本心で)言うのは、人間の性質を否定するに等しい。このような表現を用いるとき、私たちは人間であることをやめ、動物や機械に仲間入りすることを自分の自由意思に基づいて選択しているのだ。” ー 363ページ



http://booklog.jp/edit/1/4833420163


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●組織の未来

 コネクト
 『コネクト ―企業と顧客が相互接続された未来の働き方』

予測不能なビジネス環境。

コネクト(相互接続)された世界は、複雑さを増している。

この不確実で新しい世界に適応するため組織はどう作ればよいのか。

自律と適応を促進する組織構造。
実験と学習を勧める文化。
革新的な行動を促す統治と報奨の仕組み。

“システムを調整し、企業の体温を適切な範囲に保つのも経営者の役目です。その目的は円滑なフロー状態の維持です。人々が抑圧や過剰なストレスを感じつことなしに生産性を発揮し、労働を楽しめるようにすることが目指されます。” - 235ページ



http://booklog.jp/edit/1/4873116198


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●価値観の未来

 ITの次に見える未来、価値観の激変と直感への回帰
 『未来予測 ―ITの次に見える未来、価値観の激変と直感への回帰』

「儲ける」とは金銭だけにあらず。
価値観は人それぞれ。自分自身の「儲け」とは何か。
そうはいっても金銭の「儲け」は必要。
ではどちらも「儲かる」ビジネスは何か。
奉仕と評価、その周辺で「儲ける」方法とは。


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●グローバルな未来
 2025.jpg
 『2052』


統計データ、逸話、著者の印象、公的機関の分析と専門家の未来予測など、多様な情報を総合してシミュレーションした未来予測。
人口予測がベースにあり、前出の『10年後の日本』の世界版ともいえる。
残念ながら未来は非常に暗いという結論。
貧窮が蔓延し、気候変動が一層強まる世界。
今のうちにやれることをやって、あとはつつましく過ごすべし。
希望を失わず、来るべき危機と折り合いをつけて生きる術を学ぼうと筆者は説く。


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●智の未来

 知の逆転
 『知の逆転 (NHK出版新書 395)』

激動の時代を知恵と知識と使って生き抜いてきた老人たち賢人たちの言葉。

老いてもなお未来にロマンを求めて研磨を続ける姿勢に、まだやるべきことがいくらでもあることを思い知らされる。

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●科学技術の未来

 2100年の科学ライフ
 『2100年の科学ライフ』

世界に散らばる300人を超える先端科学者の取材結果を元に描き出された未来。
近未来(現在~2030年)、世紀の半ば(2030年~2070年)、遠い未来 (2070年~2100年)の3ステージを想定し、
該当する科学・技術がいまどういう段階にあって、今後どのように発展し、その成果によってもたらされる社会はどうなっているのかまで予測する。

http://booklog.jp/edit/1/4140815728

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いずれの未来も、中央集権的な統治から、自律分散的なつながりが影響力をもつ世界。
つながりが強くなれば逆に個の質が大事になる。
誰でもできることは、他の誰かの仕事だ。
世界に一つだけの花は、いうほど易しいものじゃない。
限りある資源を分け合うには、お金ではない何か別のものになる。
つながる世界はたぶんマッチョな世界。

ただ科学技術の未来は捨てたものではない。
老いも環境もいずれ解決されるだろう。
またそこで何か別の価値観が生まれるに違いない。


そうした中でどう泳ぎきるか。

答は出ないが、まだまだ頭に汗をかく必要がありそうだ。



つい先日、2020年オリンピックの東京開催が決まった。
いまから更に7年後。

その頃、子どもたちは僕より背が高くなっているだろう。

このブログは更新しているだろうか。


7年って絶妙な期間だね。


そんじゃーね。








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.13 2013 未分類 comment0 trackback0

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