畏れる空気感 「加山又造と近代絵画の巨匠たち」

加山又造 セキ


東京は永田町にあるニューオータニ美術館で開催中の

 「セキ美術館名品展 加山又造と近代絵画の巨匠たち

を覗いてきた。

高級ホテルの一フロアにあるこじんまりとした美術館

展示数は少なくともどうしても見ておきたい絵があった。

目的は加山又造作品。


国立近代美術館で開催された

美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年』展

の時に、一番ぶるっときた作品の作者。

春秋波濤 (14)
 《加山又造 春秋波濤》

その後も、山種美術館展示されていた 《千羽鶴》にぶるぶるっときて、

またどこかでぶるっとしたいなぁと思ってたら、見つけた小さな企画展。

本展は愛媛県にあるセキ美術館所蔵の日本画展。
加山又造を中心に、日本画と洋画約40件が展示されている。

いままで見てきたような又造の大型の作品ではなく、
一点を除いてあのウネウネした波状の動きもない。

どちらかというとその場にいてユラユラ揺らいでいるような、
それでいて迫力のある、何か自然の畏れを感じさせる作品が多かった。

 《白い道》
 《日輪》
 《夜桜》

桜が見切れたり林が斜めってたりと素人見にはバランスが悪いように思える作品なのだけど、じっと見ていると額の後ろに隠れた景色が透けてみえるかのようでこれもプロのなせる技なのかなと思ったり。

また、又造っぽい金色をバックに漫画チックなカラスが2羽絡んでいる作品は

 《飛ぶ黒い鳥》

なんだか鬱屈した気持ちが込められているようで、ふと岡本太郎作品を思い起こさせた。


唯一あのウネウネが描かれた《月》はグラフィックデザインのような美しさ。


加山又造のまた違った魅力を感じられる作品群だった。



他の作家はそれほどグッとは来なかったのだけど、
一人だけ、おぉと惹かれた作品の作家がいた。

横山操という作家。
二つの富士山。

 《暁富士》
 《冬富士》

油絵と見間違うかの如く塗り盛った絵の色は、深く立体的に富士山を浮かび上がらせていた。
二つの富士山が並んで展示され、暁富士の赤と冬富士の群青の空が対照的。


日本の現代画もいいのがまだまだあるなぁ。


11月4日まで
インターネット割引券有。ここ

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セキ美術館名品展 加山又造と近代絵画の巨匠たち
会期:~2013年11月4日(月・祝)休館日 月曜
会場:ニューオータニ美術館(東京・赤坂見附)
概要:加山又造を中心に、日本画と洋画約40件を展示
URL:http://www.seki.co.jp/mus/dl/mus20130827.pdf
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