60歳の童心 「ピカソの陶芸」

ピカソの陶芸1



埼玉は北浦和にある埼玉県立浦和美術館で開催中の

 『ピカソの陶芸-地中海にはぐくまれて

をのぞいてきた。


美術館改修工事後の初の企画展。

ピカソの愛とユーモアあふれる陶芸作品展。



ピカソといえば、《ゲルニカ》や《泣く女》を始めとして変顔の絵画をまず頭に浮かべるが、6晩年は陶芸に傾倒したらしい。
そういえば岡本太郎も後期に彫刻作品を多く残している。歳を取ると立体造作に魅かれていくものなのだろうか。

本展では、ピカソが懇意にしていた工房によって制作されたエディション(原作陶器をもとに複数作られた作品)と、同時期に制作された版画作品が展示されている。

ちなみに、本展に展示されている陶芸作品のほとんどは、あの洋菓子メーカーの「ヨックモック」の所蔵作品のこと。



なぜにヨックモック?


それはさておき、入り口から色とりどりの鮮やかな皿や陶器が並ぶ、

皿には子どもが描いたような顔。
陶器ひとつひとつに命が吹き込まれているようなホンワカする作品群。

つぼの曲線を女性のライン見立てたり、ポットをフクロウに模したりと、造形を生かして作られた壺もユニーク。

また、版画作品では、妻の姿を描いた作品がなんとも大胆に簡略化されているのだが、そこに愛を感じるから不思議。


後半は対照的に、ナチス・ドイツの占領のパリにて描かれた鬱鬱とした《静物》や、平和を望んで描かれたハトの絵など、戦争と平和に絡んだ作品が並ぶ。
ピカソが陶芸に出会うのは戦後、この《静物》を描いてからわずか2年後とのこと。


戦時の重苦しい空気に包まれた期間があったからこそ、晩年は解き放たれたような無垢で明るい陶芸作品になったのだろうか。


そんなことを想像しながら、もう一回入り口まで戻って陶芸作品を見返してみた。

5月18日まで。

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ピカモフ陶芸

ピカソの陶芸

会期:~2014年5月18日(日)10:00~17:30 月曜休館
会場:埼玉県立近代美術館(埼玉・北浦和)
概要:ピカソの監修によりマドゥーラ工房で原作陶器をもとにエディションとして制作された陶芸作品を中心に展示。
URL:http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=250 

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本日、気になった作品。

《斑点のある黒い顔》
《格子のある顔》
《イーゼル前のジャクリーヌ》
《ジャクリーヌの横顔》
《魚》
《ヴェールをかけた女性 大壺》
《3匹の魚 グレーの地》
《牡牛》

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.03 2014 展示 comment0 trackback0

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