アートを観て寄付できる 「日本の美を極める -近代絵画が彩る四季・花鳥・風情-」

日本の美を極める

東京は虎ノ門にあるホテルオークラにて開催中の

 「日本の美を極める -近代絵画が彩る四季・花鳥・風情-

を観てきた。

有名ホテルのバンケットルームが展示場の一風変わった展覧会。


この展覧会は「秘蔵の名品 アートコレクション展」の名で毎年開催されている。
社会貢献活動に理解のある企業のメンバーで設立された「企業文化交流委員会」の主催により、普段は鑑賞の機会の少ない企業・団体・個人が所有する美術品が展示される。
メセナ活動として文化・芸術を支援するとともに、収益金の一部は日本赤十字社に寄付されてきたとのこと。今年で20回を迎え、その総額は1億6千を超えているようだ。
本展では図録も募金制(300円)となっており、図録の前には募金箱が置かれていた。

災害が絶えない国内外。
直接貢献もよいが、こうした機会を利用して間接的に寄附するのも悪くない。


そして、社会貢献活動とはいえ、展示品は本格的だ。
「日本の美を極める」と題し、日本独自の美意識が息づく日本近代絵画が、「四季」「花鳥」「風情」とういうキーワードとともに紹介されている。

上述した図録の説明によると、日本人が長い歴史を経て育んできた美的感覚である「日本の美」という表現、「日本の」「日本的な」という用語が使われるようになったのは、明治時代以降のことなのだそうだ。
「日本画」は明治以降の西洋美術との出会いの中で、これまでの絵画伝統と新たな技法を統合させて練り上げていった、新たな絵画ジャンルとも言えるとのこと。

西洋画と日本画の融合というと春先に府中美術館で見た「江戸絵画の19世紀」展とコンセプトが似ているが(実際被っている作品もあった)、こちらはより日本を洗練させた印象の作品が多く感じた。

開催期間はあとわずかだが、都心の駅から近く、夕方18:30までやっているので会社帰りにでも覗いてみてはいががだろうか。

気になった作品

《墨水桜花輝耀の景(高橋由一)》
《雪中群鴨(川端玉章)》
《花卉孔雀図(岡本秋暉)》
《河畔群鷺(竹内栖鳳)》
《願いの糸(北野恒富)》
《雪晴れの火山(加山又造)》

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日本の美を極める

日本の美を極める -近代絵画が彩る四季・花鳥・風情-
会期:2014年8月8日(金)~8月31日(日) 9:30~18:30
会場:ホテルオークラ別館地下2階(東京・神谷町)
概要:日本独自の美意識が息づく日本近代絵画を、「四季」「花鳥」「風情」とういうキーワードとともに紹介。
URL:http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/special/art2014/

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●関連エントリー
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