B サイエンス・テクノロジー・アートコミュニケーション
サイエンスコミュニケーションのビジネスへの活用の可能性を探りつつ、博物館とか展示会とか情報・通信とか、好きなこと思いついたことを書いてみる。最近はもっぱらミュージアム訪問記。
なんだこれは。「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」展
神奈川は生田緑地にある
岡本太郎美術館
で開催中の
「
岡本太郎
とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」展
に行ってきた。
思わず「なんじゃこりゃ」と叫びたくなる作品多数。
↓
本展は、様々な表現世界を持った人たちの作品
展示
。
アフリカの仮面や絵画、子どもたちの絵、障害をもちながら作り続ける作家たちの作品。
美術の専門教育を受けていなくても独自の表現で自分の世界を築いた表現者たち。
いわゆる「アウトサイダー・
アート
」
フランス語だと「アール・ブリュット(生(き)の芸術)」というらしい。
入口より左側の障害者自立支援施設の方たちの作品は、
奇妙でグロテスクで愛らしく、
精緻で神経質で大胆。
不快と驚愕の狭間の作品が並んでいた。
思わず足を止めてみてしまう。
流し観ができないパワーを秘めた作品達だった。
中央エリアは
岡本太郎
の「ノン」を中心にアフリカの彫刻や仮面、絵画が飾られていた。
少し前に国立新
美術館
でやっていた「
イメージの力
」を思い出させる。
不思議な仮面もさることながら、ティンガティンガ絵画といわれるポップ
アート
に興味をひかれた。
動物や自然が描かれたそれはとてもカラフルでコントラストが強くなぜかアフリカを感じさせる。
これらはタンザニアのティンガティンガ村というところで専門的な絵画教育を受けていない人によって描かれたらしい。
そんなアフリカアフリカした作品の中に違和感なく溶け込む「ノン」。
岡本太郎
やピカソは美術のベースがあったうえで、これらの作品の一歩先をいくアール・ブリュットを創りだすのだからやはり凄い。
本
展示
は
岡本太郎
作品は少ないが、太郎が迫った世界の一つがここにあるかもしれない。
紅葉前の生田緑地は暑くもなく寒くもなく散策にもってこい。
散歩がてらに訪れてみては。
10月5日(日)まで。
-----------------------------
『
岡本太郎
とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ』展
会期:2014年7/19(土)~10/5(日)※
会場:川崎市
岡本太郎美術館
(神奈川・向ヶ丘遊園)
URL:http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html
-----------------------------
常設展も見ごたえあり。
-----------------------------
『
いろ・かたち・ひびき 岡本太郎の造形
』
会期:2014年7月10日(木)~10月5日(日)9:30~17:00 月曜休館
会場:
岡本太郎美術館
(神奈川・向ヶ丘遊園)
概要:岡本太郎の造形が、来館者の中にどのようなイメージを喚起するのか、作品との対話を楽しむ
展示
。
URL:
http://www.taromuseum.jp/exhibition/collection.html
-----------------------------
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なんじゃこれっててのが気になってしょうがないです。
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