二度見した「【特別展】輝ける金と銀―琳派から加山又造まで―」 #金と銀展

金と銀展 (60)

東京は恵比寿の山種美術館で開催中の、

 「【特別展】輝ける金と銀―琳派から加山又造まで―

を観てきた。

今回、ブロガー内覧会なるものに初めて参加。

 >山種美術館 ブロガー内覧会「【特別展】輝ける金と銀―琳派から加山又造まで―」(@山種美術館)をリアルタイムでレポートしよう!



実のところ本特別展は、開始早々に一度見に来ていた。
金と銀、琳派、加山又造と、展示会名だけで好きなものが3つも入っていたからだ。

輝ける金と銀

展覧会は期待通りの作品群で、加山又造のいぶし銀の《濤と鶴》はもちろん、川端龍子の大きな屏風絵《草の実》、プラチナ捲きつぶしの牧進《春飇(はるはやて)》などなど迫力ある作品に圧倒された。

金と銀展 (12)


また、作品に使われている材料や、技法がどんなものかわかるように、比較サンプルや道具が作品と並んで展示されていて、一口に金と銀といっても多様な素材と洗練された技法が施されていることを知り感心しきりであった。

そして、さぁ感想をブログに書こうかなと復習していたところで、今回のイベントを知ったのだ。

イベントの詳細をみたらなんと、あのサンプルを作成した日本画家の並木秀俊氏の直々の解説があるという。
さらには、山種美術館の山崎妙子館長が登壇とか。
写真撮影自由(一部作品不可)もまた魅力的。

こんな機会はまたとないと申し込んで参加にいたる。

そんなこんなんで二度目の来館。
当日はロビーで講義形式と思いきや、展示開場で作品を眺めながら一つ一つ丁寧な解説を受ける。

金と銀展 (51)
トリビアを交えながら金箔の基礎知識を説明する並木氏。

金と銀展 (54)
歴史や背景を端的に説明して、作品の理解に深みを与えてくれる山崎館長。
美術館の館長らしいスニーカー姿が印象に残るなど。


解説は館内を一周しながら、たっぷり一時間。

並木氏のサンプル作成時の試行錯誤した話は、目の前の作品の技巧の凄さをより際立たせてくれた。

金と銀展 (93)

金と銀展 (37)
作品に使われてる技法を切りだしたサンプル。 金箔、砂子に切箔、野毛。

加山又造の《濤と鶴》に使われている銀の化学反応を利用した(と思われる)手法の詳細は、並木氏をもってもよくわからず、再現は難しいとのこと。

金と銀展 (30)

金と銀展 (31)

金と銀展 (34)


その他、解説していただいた内容は、私が書くまでもなく、こちらの方のブログに詳細に記録されていたので参照。

 >日本画の金と銀に対する異常なこだわりと超絶技法が学べる「輝ける金と銀-琳派から加山又造まで-」(山種美術館)(Fruit preserves)


解説が終わった後は、各自思い思いに鑑賞タイム。

金と銀展 (42)

自分もゆっくり見て回る。

解説があった作品以外に、気になった絵が2点。

ひとつはこちら、
金と銀展 (24)
《月梅図(酒井抱一)》 

金と銀展 (23)
光る月の方に金を使わずに、周りに金泥を使い、朧月を浮かび上がらせていた。


もう一点は逆に光る金をふんだん(というか全面)に使用して、
稲刈り後の秋の景色が黄金色に染まる様を見事に表現していた。

金と銀展 (86)
《好日(田淵俊夫)》

金と銀展 (88)

金と銀展 (89)

きれいな色してるだろう。ウソみたいだろ。絵なんだぜ…。


そして本イベントのもう一つのお楽しみはこれ。

金と銀展 (77)

美術館入り口近くに併設された喫茶店には、毎回特別展のテーマに沿って趣向を凝らした和菓子がメニューに並ぶのだが、その精巧さゆえ、お値段も高く、いつもは横目で見るのみ。
今回はなんと、お好みの和菓子が1人一つ振る舞われるサービス付なのだ。

金と銀展 (80)

荒波の飛沫を銀箔で表現した『千鳥』
味も美味しゅうございました。


いたれりつくせりのもてなしに感謝。

金と銀展 (84)
ますます好きになった加山又造山種美術館

金と銀の展覧会は11月16日まで。

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輝ける金と銀

輝ける金と銀-琳派から加山又造まで-
会期:2014年9月23日(火・祝)~11月16日(日)月曜休館 前期:9月23日~10月19日、後期:10月21日~11月16日
会場:山種美術館(東京・恵比寿)
概要:金と銀の使用法がひときわ多彩になる明治時代以降の日本画に焦点をあてた展覧会。
URL:http://www.yamatane-museum.jp/

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