画狂老人が繰り出す花鳥風月色彩美 「北斎展」

ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎


東京は上野の上野の森美術館で開催中の

 「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎

を観てきた。

有名な作品からあまり見かけない稀少な作品まで盛りだくさんな展覧会。


巷では、混んでる混んでるチョー混んでる。一時間待ちは当たり前。入っても人が多くて絵が見えねぇよ的な声が多いが、
朝一に入場して、入り口近くの混雑を避けてまだ空いている2Fを直接見にいくのも手。
日によっては9:30に開場したりするから少し早めに並んでおくといいことあるかも(保証はしません)。

本展時は後半に行くほど珍しい作品が多くなってくる。

前半は、北斎デビュー当時の作品や、「富嶽三十六景」「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇覧」などの代表作がずらりと並び、それはそれで安定感のある展示

後半になると、あまり見かけない変化球的な絵、そして色鮮やかな作品が次々と目に飛び込んでくる感じ。

花と動物のバランスが絶妙な花鳥版画。
《翡翠 鳶尾艸 瞿麦》
《鵤 白粉花》

大げさなまでにデフォルメされた鷹や鯉が迫力の縦長大判の錦絵。
《桜に鷹》
《瀧に鯉》

ベロ藍が際立つ最晩年の百人一首シリーズ
《百人一首乳母か絵とき 参議篁》

極めつけは、色紙判摺物。
注文制作されたという摺物は精緻な技巧がふんだんに施されていた。
白い部分ですらエンボス加工のような文様が浮きだす。彫師も摺師もよくやった。

《七代目市川団十郎の朝比奈と三代目市川門之助の月小夜》
《稚遊拳三番続之内 石》
《元禄歌仙貝合 ますほ貝》

これが後期高齢者が描いたものかと、もう溜息しか出ない。


自ら「画狂人」と名乗った奇才北斎

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もう見た目からして狂人。

並んで見ても損はない圧巻な展覧会。
11月9日まで。

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浮世絵名品展 北斎

ボストン美術館浮世絵名品展 北斎
会期:2014年9月13日(土)~11月9日(日)10:00~17:00(金 20:00)月曜休館
会場:上野の森美術館(東京・上野)
概要:本が世界に誇る北斎の魅力に、世界屈指の日本美術コレクションで知られる米国・ボストン美術館の作品から迫る。
URL:http://ukiyoe.exhn.jp/

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