死にゆく星の旋律を聴いてきた。「ALMA MUSIC BOX」特別鑑賞会付き ギャラリーツアー


ALMA MUSIC BOX

東京は六本木の21_21で開催された

 「ALMA MUSIC BOX」特別鑑賞会付き ギャラリーツアー

に参加してきた。

遥か950光年離れた星の声を聴きに。


本イベントは21_21で開催中の企画展「活動のデザイン展」の関連プログラム。

ALMA (16)

本展覧会ディレクターである川上典季子氏によるギャラリーツアーの新春特別篇だ。

ALMA (17)

展示作品の制作背景を紹介するツアーのあと、閉館後の静かな館内で「ALMA MUSIC BOX:死にゆく星の旋律」のオルゴールを鑑賞する。

ALMA (9)

碧白く光る機械の前に座り、企画者である林口砂里氏と、国立天文台のプリンス(と紹介されていた)こと平松正顕氏よりALMAと「ALMA MUSIC BOX」について解説を受ける。

ALMA (10)

ALMA(アルマ望遠鏡)とは、南米チリのアンデス山中標高5000mの高原に設置されている電波望遠鏡。
高精度パラボラアンテナ66台を組み合わせて山手線の大きさに相当する巨大電波望遠鏡として機能する。
日本は、高精度パラボラアンテナ16ダウや3種類の超高感度電波受信機などの製造を分担している。

ALMA.jpg
《"ALMA" by NASA/US Gov. - http://planetquest.jpl.nasa.gov/news/alma.cfm. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.》

アルマ望遠鏡は視力6000に相当する驚異的な解像度と高い感度をもち、銀河や星、惑星系の誕生の謎、そしてなんと生命の誕生の謎にまで迫るという。
この高性能な電波望遠鏡は、生命の源であるアミノ酸が発する特殊な電波をキャッチすることもできるらしい。
宇宙という壮大なマクロの世界を覗いて、ミクロの分子を見つけるというのも何とも奇妙な取り組みだ。


ALMA電波望遠鏡 (ちくまプリマー新書)


今回展示されている「ALMA MUSIC BOX」は一言でいえば、電波望遠鏡によって集められたデータを一般向けに可聴化する装置。
ALMA (13)

データの有効活用と天文アウトリーチを兼ねた取り組みというところだろうか。


通常は研究用に天体画像に変換する電波の周波数を、オルゴール盤に展開した形だ。


ALMA (15)
星座版のようなオルゴール盤。

オルゴール盤に納められていたのは、『ちょうこくしつ座R星』という星から放たれたガスの動きを捉えた電波。
『ちょうこくしつ座R星』は数十億年生きてきて残り寿命はあとわずからしい(といっても数十億年のうちの残り数パーセントだからあとどれだけあるんだよ)。

デジタルデータを単に音に変換しただけといえば元も子もないが、死にゆく星が発する最期の電波と聞いて聴くとせつなくもはかないイメージが押し寄せるから不思議。

ALMA (14)

まさにサイエンスとテクノロジーとアートの融合展示

ALMA (11)

通常の展示では、機械にあまり負担をかけないように、データが少な目(穴が少ない)のオルゴール盤をエンドレス演奏しているらしいが、今回は特別にデータがたくさん詰まったオルゴール版を披露してくれた。
オルゴールパターン合わせて後方スクリーンに表示される映像も、より一層キラキラと美しい。

ALMA (12)
(大人の事情で、手で押さえてないとやばいとのこと)


静かな館内に流れる星のメロディーをただただ聴く贅沢な時間。


2月くらいに、このデータをミュージシャンに提供して、曲を制作するプロジェクトをクラウドファンディングで立ち上げる計画があるとのことで、今後の展開も気になるところ。



このオルゴールが聴ける「活動のデザイン展」は2月1日まで。

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活動のデザイン

活動のデザイン展
会期:~2015年2月1日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京・六本木)
概要:手にとることのできるものづくりに限定せず、社会が抱える課題を読み解き、問題を解決しようとする意志や活動そのものに目を向けた活動のデザイン展示
URL:http://www.2121designsight.jp/program/fab_mind/

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