熱海に光琳が降臨 『尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」 光琳アート -光琳と現代美術-』

光琳アート (3)

静岡は熱海のMOA美術館で開催中の

 『尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」 光琳アート -光琳と現代美術-

に行ってきた。

どうしても生で見ておきたい作品があったから。

それは国宝の「燕子花と紅白梅」ではなく、加山又造の《群鶴図》と杉本博司氏の《月下紅白梅図》。

もちろん目玉の「燕子花と紅白梅」は観たいけど、春まで待てば東京の根津美術館で会える。
でも他の作品はMOAと根津でだいぶ異なるらしい。
これは行かねばと早起きして在来線を乗り継ぎ日帰りの旅へ。

熱海駅からバスで急坂を上って登って、美術館入ってからもエスカレーターで上って登ってようやくついた展覧会会場。

混雑する「燕子花と紅白梅」を流し見しつつ、とにもかくにもお目当ての作品へ。



《月下紅白梅図 (杉本博司)》

他とは違って照明を落とした展示エリアにその作品はあった。
光琳の「紅白梅図」をデジタル撮影し、プラチナ・パラジウム・プリントという技術を使って現像した写真作品。
モノトーンが明暗を引き出し、紅白梅の筆跡をより強く浮かび上がらせていた。
まさに月夜の「紅白梅図」、月が描かれてないのに月があるかのごとし。

《群鶴図 (加山又造)》

そしてもう一つのお目当ては、《月下紅白梅図》の隣の部屋。
暗い部屋から一点、又造らしい映える銀、その上に群れる鶴。
リズム感ある鶴の配置は鶴が音符の楽譜のようにも見える。
余白と群れのバランス、銀と黒、黒と白のコントラストも見事。
群れて重なる黒い脚は、明度をわずかに変えて前後を表現していた。

キリンホールディングス(株)蔵みたいなので、めったに見られないだろうから熱海まで来た甲斐があったな。
(などと喜んでいたら、昨年の春に東京国立近代美術館展示されていたことを後で知り軽くショックを受ける)


目的は果たしたので、もう一度最初から観て周る。

特定の誰かの作品だけではない企画展の楽しみは、知らない作家や見たことない作品に出会えること。
だからなるべくキャプションを先に見ないように、作品を眺めることにしている。

今回、惹かれた作品は以下。

《八重の花 (速水御舟》
先日、根津美術館で見た《桃花》のような、ほんわか温かい感じの作品。

《曙梅図(安田靭彦)》
つぼみの梅の中で、僅かに開いている花のバランスが良。

《友禅振袖 流水(森口華弘) 》
刺繍によって表現された流水の曲線は溜息もの。

《友禅訪問着「方花文」(森口邦彦) 》
幾何学的なのに微妙なずれがあって不思議な感じ。模様と余白の主従が逆転。

《飾筥 琳派(藤田喬平)》
加山又造が立体作品を作ったら的。いぶし金銀作品。

《焼貫黒樂茶碗 「飛空作雨聲」(樂吉左衞門)》
立体的な具象。欲しい。

そして現代美術で一番インパクトがあったのがこれ。

《風神雷神図(福田美蘭)》
もしフランシス・ベーコンが琳派だったらこうなると想像して描いた作品らしい。
たしかに、ベーコン。そして琳派
一度見たら目に焼き付いて離れないほど強烈な印象。
この福田美蘭さんは、あのグラフィック作家の福田繁雄氏の娘さんらしい。
父に劣らずユニークな作品を創る人のようだ。

 >遊び心あふれる視覚伝達表現 『福田繁雄大回顧展』


今年は「琳派」をテーマにした展覧会ラッシュ。
せっかくなので観られるだけ見ておこう。


本展は3月3日まで。


ちなみに、チケットは前売り券が便利でお得。MOA美術館は会期中も前売り券を販売しているので、美術館窓口で並ぶの嫌な人はコンビニなどで先に買っていった方がいい。

 >チケットのご購入について

また、図録は一般販売されているので、ネットでも買える。
重い思いをして持ち帰らずに済む。


光琳ART 光琳と現代美術


昼食は館内に食堂があるけどちょっと高め。
(土日だけかもしれないけど)出口付近に熱海の海を眺められる休憩所があり、そこで弁当を販売しているから、熱海の海を眺めながら弁当を食するのもよし。

光琳アート (2)
シラス弁当、これでたったのワンコイン500円。



そして、熱海といえば温泉。
泊まりや日帰り温泉に行く余裕がない人は、熱海駅前に無料の足湯がある。

光琳アート (1)

歩き回って疲れた足を癒してから帰ろるといいよ。(タオルの販売機もあり)

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光琳アート

尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」 光琳アート ―光琳と現代美術―
会期:~2015年3月3日(火)
会場:MOA美術館(静岡・熱海)9:30-16:30
概要:光琳100年忌・200年忌等で紹介された光琳の名品、並びに、光琳の影響が窺える現代美術を展観し、光琳芸術の系譜を概観
URL:http://www.moaart.or.jp/exhibition/korin/

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