駅近で浮世絵三昧 「写楽と豊国~役者絵と美人画の流れ~展」

「写楽と豊国~役者絵と美人画の流れ~展」

東京は三鷹の三鷹市美術ギャラリーで開催中の

 「写楽と豊国~役者絵と美人画の流れ~展

に立ち寄ってきた。

駅近ビルの中にある穴場的ギャラリーの結構な作品数に驚き。



東洲斎写楽歌川豊国
それぞれ別個に企画展が開かれそうな浮世絵の有名作家を一緒に紹介する贅沢展示
二人を軸に、幕末にいたる歌川派の役者絵と美人画の作品が100点以上。

『Ⅰ 写楽・豊国とその周辺の絵師たち』のコーナーで興味深かったのは、
一説では写楽とも言われているらしい、歌舞伎堂艶鏡の《三世市川八百蔵》。

歌舞伎堂艶鏡

確かに写楽と言えば写楽っぽいが、歌舞伎堂艶鏡の表情は写楽よりもするどい。
目やまゆ毛がりりしく、写楽のなんとなく愛きょうのある表情とは異なる。
個人的には、写楽よりこっちの方が好きかも。

また、十返舎一九の《三世市川八百蔵の八幡太郎》は意外な発見。
十返舎一九といったら学校で習ったのは『東海道中膝栗毛』の戯作者。
どうやら浮世絵も描く多能の人だったことを知る。

さらに葛飾北斎(春朗落款)の初期のころの作品《《風流四季の月・なつ》など興味深い作品が並ぶ。

『Ⅱ豊国の系譜 文化期以降-幕末まで』のコーナーの作品はいわずもがな。
歌川一門の見事な作品群。


その中でもやはり、歌川国芳

暑中の夕立

《八町づゝみ夜のけい》や《暑中の夕立》の動きのある構図と藍色には惚れ惚れ。



そして、キャプションは、あの板橋区立美術館風な遊びが感じられて和む。

 >自由すぎるキャプションに学芸員の遊び心を感じる「狩野派以外も大賑わい」展

美人画には

”先の見えない老後よりもファッションと恋に生きるの”

役者絵には

”朝まで何をして過ごそうか”
”惚れ惚れする悪人ぶり”

などなど、学芸員さんの主観入りまくりのキャッチが挿入されていた。


西東京向け営業のついでで、三鷹市美術ギャラリー訪れてみたのだが、掘り出し物的展示で満足。

他の気に入った作品。
《三世市川高麗蔵の志賀大七(勝川春艶)》
《三世大谷鬼次の奴江戸兵衛(勝川春艶)》
《五世松本幸四郎の剣沢だん正左衛門(歌川豊国)》
《七世市川団十郎の三浦荒男之助(歌川豊国)》
《諸商人 五枚続 三升水(歌川豊国)》
《坂東三津五郎の梅の由兵衛(歌川豊国)》
《今やう娘七小町・関寺小まち(歌川豊国)》
《今やう娘七小町・草紙洗小まち(歌川豊国)》
《今やう娘七小町・あうむ小まち(歌川豊国)》
《今やう娘七小町・そとは小まち(歌川豊国)》
《今やう娘七小町・清水小まち(歌川豊国)》
《風流東姿十二支・午(歯みがき)(二代歌川豊国)》
《風流東姿十二支・申(洗い髪)(二代歌川豊国)》
《三世尾上菊五郎の那迦犀那尊者(三代歌川豊国)》

3月15日まで。
駅近かつ20時までやっているので、会社帰りにでもお薦め。

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写楽と豊国

写楽と豊国 ~役者絵と美人画の流れ~展
会期:2015年 1月10日(土)~3月15日(日)10:00?20:00 月曜休館
会場:三鷹市美術ギャラリー(東京・三鷹)
概要:東洲斎写楽(生没年不詳)と歌川豊国(1769-1825)の作品を軸に、寛政期から幕末までの浮世絵140点を紹介。
URL:http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/

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.03 2015 展示 comment0 trackback0

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