時代もジャンルも超えた分野融合学際展示。 「スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり」展

スサノヲの到来

千葉は佐倉にあるDIC川村記念館で開催中の、

スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり

を観てきた。

スサノヲをキーワードに、芸術、歴史、民族学、文学、自然科学の作品をごちゃまぜに展示して、日本人の精神文化について来館者に問い掛ける博物学的展示



スサノヲと言えば、八岐大蛇を退治して、草薙剣を手に入れた荒ぶる神のイメージが強い。

素戔嗚神
《素戔嗚神(狩野時信)》

でも、実はとても人間くさい神だったらしい。
母を思い、髭が伸び来るほど泣き通す弱々しい面もあれば、一転、人助けのために怪物に立ち向かう荒っぽいところもある。スサノヲが動く時には自然もダイナミックに変化する。「古事記」や「日本書紀」に記されるスサノヲは伝説化され、解釈も微妙に異なる。
そして、近代でも独自の解釈を基に新たなスサノヲ神話を生みだした人もいると知り神話って自由度が高いことを知る。

佐々木誠《夜久毛多都》
《夜久毛多都(佐々木誠)》

本展では、スサノヲを直接表現した作品から、
これってスナサオ的じゃね?とキュレーターが集めてた偉人(田中正造や南方熊楠など)の伝記伝承分文献や、
スサノヲを感じさせる、「いのち、いかり、いのり」精神を感じさせる芸術作品が時代も分野も越えて多元的に展開されていた。


美術作品としては、佐々木誠氏の《蛇王》に一番惹きつけられるた。
眺めていると、いまにも目を開けそうなリアルさ。

そして、岡本太郎の《装える戦士》の前に鎮座する佐々木誠氏の《八拳須》を正面から眺めた時が「いのち、いかり、いのり」を感じる瞬間であった。

こうした精神世界とアートの融合的な展示って、岡本太郎美術館で開催される特別展にどこか似ている。
そこに更に、自然科学や社会科学まで取り込んだ博物学を感じさせる珍しい展示

DIC川村記念美術館って現代アート美術館のイメージがあったけど、幅広いことをやるのだね。

カオスな気分に浸りたい人にお勧めかも。

3月22日まで。

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スサノヲの到来

人と自然のあいだの「精神」と「芸術」 スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり
会期:2015年1月24日(土)- 3月22日(日)9:30-17:00 月曜休館
会場:DIC川村記念美術館(千葉・佐倉)バス20分
概要:縄文土器にはじまり、神像などの歴史的資料や、芭蕉、円空など文学や芸能に関わる資料、平田篤胤、田中正造、南方熊楠、折口信夫らの探求(異界・妖怪研究の絵図、菌類彩色図譜、書など)、さらには岡本太郎、若林奮ほかスサノヲの精神を共有する現代の美術作品を一堂に紹介。
URL:http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html

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ちなみに、会場のDIC川村記念美術館は最寄りのJR佐倉駅、京成佐倉駅からとても遠い。
タクシーだと結構お金がかかる。
無料送迎バスがでているからそちらを使うのがお薦め。
DIC川村記念館バス

 DIC川村記念美術館交通アクセス

田舎道をひたすら走るから目的の場所に本当に着くか不安になるけど大丈夫。


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