「インドの仏」から「みちのくの仏像」まで東京国立博物館で仏を巡る。

インドの仏 みちのくの仏像

上野の東京国立博物館で二つの仏像展が同時開催されている(た)。

 「インドの仏」展こと「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流

 「みちのくの仏像」展だ。

仏の源流となったインドの仏像と、日本の東北、みちのくの仏像。

何世紀にも渡って伝来した仏像の変化を辿る。





インドの仏は改修が終わった表慶館で開催中。
表慶館

アジア初の総合博物館として1814年に創立されたコルカタ(旧カルカッタ)・インド博物館からインド仏教美術の至宝約90点が来日している。

仏像誕生以前からのインドから東南アジアへの仏教美術の拡がりを順に辿る。

発祥の地では仏は直接その姿を現わさない。
法輪や聖樹、足跡などによって存在を暗示するのが習わしだったようだ。

紀元後1世紀頃になってガンダーラで仏像がつくられ、仏教美術が隆盛を迎える。

時代を経ることに、仏像がハンサムになっていく。
インドの仏 (4)
悟りを開いた顔つきというよりは、うすら笑いを浮かべおどけているようにも見える。
アルカイックスマイルに毒気を含めた感じで人間臭い。
口髭とか生やしちゃってちょい悪。

密教や経典の仏はもうファンキーの領域。
インドの仏 (3)
救ってくれそうな感じがまるでしない。

後半の《カサルパナ観音立像》や《仏頂尊勝坐像》はラスボス感すら漂っていた。
インドの仏 (2)


一方、本館で開かれていたみちのくの仏像展は対照的だ。

あり大抵に言えば素朴で優しい感じ。
まさに東北のイメージ通りの仏像が並んでいた。
厳しい自然環境の中で暮らす人々が、仏像に土地の神の姿を重ねて、生活の安寧を祈り、大切に守ってきたことが伝わってくる。

木目を生かした体躯、やさしい佇まい。
みちのくの仏像 (1)
《伝吉祥天立像(岩手・成島毘沙門堂)》

力強い表情の
みちのくの仏像 (2)
《十二神将立像(山形・本山慈恩寺》

木のぬくもり、土着人間くさい仏が並ぶ。
正しい仏を感じる。

インドの西から日本の東北に渡る間にこうも変化するものかと伝来の不思議を感じることができる展示

残念ながら「みちのくの仏像」展は終わってしまったが、東京国立博物館には他にも、法隆寺宝物館や東洋館など貴重な仏像を常設展示している別館がある。

「インドの仏」を見た後にハシゴしてみるのも良いかもしれない。

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インドの仏

「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」
会場:東京国立博物館 表慶館(東京・上野) 
会期:~2015年5月17日(日)
URL:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1701
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