雨の日には開かれない展示室「無量寺 串本応挙芦雪館 収納庫」に行ってきた。

無量寺 (2)

本州最南端の地、和歌山県串本。

そこに建つ自称「日本一小さい美術館
 
 『無量寺 串本応挙芦雪館

に行ってきた。


無量寺 (3)

台風の玄関口で有名な潮岬から車で数分、車一台やっと通れる幅の道先に無量寺というお寺が建っている。
この一見なんの変哲もないお寺に、なんとあの円山応挙長澤芦雪が描いた絵が収められている。
その昔、この寺の和尚が、若き日の応挙と親交があった関係で、応挙から障壁画を寄贈されたとのこと。
さらに、年老いた応挙に代わって障壁画を運んだ弟子の芦雪が滞在しながら襖絵を描いて残していった。
後の奇想の画家芦雪の代表作の一つとなる『虎図』『龍図』もその時に描かれた襖絵である。

虎図

龍図

詳しくはこちら
無量寺について


現在、本堂に設置されているのはデジタル再製画、本物は作品保護のため収蔵庫に納められている。
収納庫といってもただの倉庫ではなく内部には公開用スペースあり。

しかしながらこの収納庫、空調設備が整っていないとかで、湿気を避けるために雨の日には扉を開けてもらえない。

それなのに和歌山に着いた当日はあいにくの雨。
天気予報も終日雨マーク。

収蔵庫が見られないまでも無量寺境内にある『串本応挙芦雪館』には白隠や若冲もあるというし、
デジタル再製画とはいえ、障壁画や襖絵が設置されている本堂も拝観できるのでとりあえず向かう。

寺の駐車場についたら小雨になっていたので、駄目元で受付に「開きませんかね?」と聞いてみたが、
「今日は一日無理ですね」と言われる。
諦めて、本堂と美術館を周ることにした。

どうやら本堂はガイド付きのようで先ほどの受付の方が本堂を解説しながら案内してくれた。
部屋の壁と襖が全て名品(のデジタル再製画)。
デジタル再製画といっても、正直、複製といわれなければ判らない。印刷技術の進歩に感心。

和室を立体的につかった表現も見事。
応挙にかかると木目が水面に、壁面が稜線に変化する。

それなりに満足して本堂をでると幸運にも雨が止んでいた。

ちらりと案内の人を見てみたら、
「いまなら大丈夫かも、追加料金必要ですけど収納庫みられます?」
との嬉しいお言葉。

また雨が降ってくるかもしれないと、追加料金支払も後回しにしてくれて、さっそく御開帳。

無量寺 (1)

分厚い扉の先は、外の空気が直接入らないように設置されたガラス張りの前室。そこを抜けると公開スペース。
先ほどみたデジタル再製画の本物が、本堂と同じ配置に並べられていた。
さらに、作品は少し高めに設置され、立ったまま、畳の上に坐った視点でみられるように配慮されており、本堂以上に作品に入り込める造りになっていた。


《虎図(長澤芦雪)》
《龍図(長澤芦雪)》
《群鶴図(長澤芦雪)》
《薔薇図(長澤芦雪)》

ガラスケースすらない生の名品を至近距離で見られる至福の空間。

思う存分、作品を堪能することができました。

最後にのぞいた串本応挙芦雪館には若冲や白隠の作品がまるで画廊のように飾られていた。

周辺には観光地も多し。
南紀に訪れた際は是非足を運んでみてはいかがだろうか。
なるべくなら天気の良い日に。

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無量寺

無量寺 串本応挙芦雪館">無量寺 串本応挙芦雪館
場所:和歌山県東牟婁郡串本町串本833
開館日:年中無休 9:30~16:30
拝観料:本館および方丈障壁画(digital再製画) 700円
     :本館、方丈障壁画及び収蔵庫 1,300円
      ※雨天の場合は収蔵庫の拝観は不可。
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参考までに南紀観光写真。

串本橋杭岩
串本橋杭岩

串本海中公園
串本海中公園

本州最南端潮岬
潮岬

円月島
円月島

アドベンチャーワールド
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魚も旨かった。

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