ソフトウェア技術の使い道。パソコン要約筆記。

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なぎのねどこさんのブログで知った「パソコン要約筆記」

 >要約筆記(なぎのねどこ)

要約筆記とは『ウィキペディア(Wikipedia』によると

「聴覚障害者(とりわけ中途失聴者など、第1言語を手話としない方向け)への
 情報保障手段の一つで、話している内容を要約し、文字として伝えることをいう。
  要約筆記作業に従事する通訳者のことを要約筆記奉仕員と呼ぶ。 あくまで
 「要約し、通訳する」事であり、速記とは内容が異なる。」
  フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)



この要約筆記をIT機器を使って実現しているのが「パソコン要約筆記」
たまたま先日のソフトウェアジャパン2009で関連セッションがあったので覗いてきた。

会場ではがパソコン要約筆記を使ってセッション内容を実際に表示していた。
5人(通常は4人らしい)の入力者の方が連携して講演者の話をタイピングしていく。
ボランティアによって開発されたソフトウェアによって文が生成され、
次々プロジェクターに表示されていく。
このソフトを改良して、PSPに表示できるようにした実例も紹介された。
P2P.jpg

現在は入力者が遠隔地でも作業可能になるような仕組みを試行しているとのこと。

「要約筆記」の存在も「情報保障」と言う考え方もいままで耳にしたことがなかった。
情報通信技術が進歩していつでもどこでも情報を手に入れられるようになったと思っていたが、
必ずしも全員に届いていたわけでないこと(国内の聴覚障害者30万人)。
そこに届けるためにサポートしている人たちがいること。
サポートするためにソフトウェア技術が必要とされていることを今回認識した。

複数人が同時に入力して連携をとる制御技術。
遠隔の入力者をつなぐネットワーク技術。
複数の表示デバイスに遅延なく表示させる通信技術。
パーソナルデバイス(PSP)への移植技術。
その他もろもろ。
使われているソフトウェア技術は目新しいものはなく、いわゆる枯れた技術であるのだが、
安価にかつ実に巧みに組み合わせてユーザニーズを実現させている。

リソース制約の多いボランティアベースだからこそ、
こうした技術の活かし方ができたのではないかと思う。

研究者とともに先端技術を追いかけていると新しいことがいいことと思ってしまいがちだが、
いまある技術をいま必要としている人たちがいることも忘れないようにしないと。

パソコン要約筆記のソフトウェア開発者であり、NPO法人日本遠隔コミュニケーション支援協会の
栗田氏は、ボランティアベースの開発に限界を感じながらも、少しずつでも改善を
重ねていけるよう、組織を作り、ロードマップをつくり、プロジェクトとして推進していた。

入力作業はまだ人力に頼らざるを得ずかなりの労力。
音声認識技術の進歩を願う。

私自身はいますぐ手を出せる余裕があるわけではないだが、
ソフトウェア開発の部分で協力できることが何かないか考えてみたい。
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.30 2009 情報・通信 comment0 trackback0

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