博物学的アート「シンプルなかたち展」(追記あり)

シンプルなかたち展

六本木中がアートに包まれた六本木アートナイト。
ダンスやイベントで賑わう六本木ヒルズアリーナを抜け、
リニューアルオープンしたての森美術館にいってきた。

目的は

 「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか

考古学、数学、物理学、生物学、工学など、様々な分野のシンプルな造形を集めた博物館的モノ展示に、現代美術のインスタレーションを加えた作品ひとつひとつはシンプルだけど盛りだくさんな展覧会。



会場は、「形而上学的風景」「孤高の庵」「宇宙と月」「力学的なかたち」「幾何学的なかたち」「自然のかたち」「生成のかたち」「動物と人間」「かたちの謎」の9つのセクションで構成され、古今東西の「シンプルなかたち」約130点が展示されていた。

気になった作品をいくつかピックアップ。

《丸い虹(オラファー・エリアソン)》

つりさげられた透明な光の輪と光源とホワイトキューブ。
このたった三要素に僅かな動きを与えた光とプリズムと影が織りなすショー。
あれ?これはこの影で、あのプリズムはあの方向で、次はこう動くはずと考えている間に次の光が交差してくる。
クワクボリョウタ氏の影を使ったインスタレーションに光をプラスした感じだ。

規則的なようでいて、予測ができない動き。

例えば、滝から流れ落ちてくる水、
空をごんごん流れる雲、
はたまた工場の検査ラインで働くロボットアーム、

大きな決まった流れの中にありがながら、個々の要素はランダムにかつ繰り返される動き。
こうした動きは、ついついボーと眺めてしまうものだ。

シンプルさの中に複雑性を潜ませるインスタレーションは次の大巻氏の作品にも共通する。


《リミナル・エアー スペース―タイム(大巻伸嗣)》

生き物ような布を使ったインスタレーション。
以前、岡本太郎美術館でみた時は、暗い部屋の中だったが、

ダイオウイカ的神々しさ。 大巻伸嗣 Liminal Air Space-Time 「TARO賞の作家Ⅱ」
 
今回は、森美術館の一番の見せどころエリアといってもよいあの場所。
バックに東京の景色・夜景が拡がるホワイトキューブだ。
正直なところ、あそこに飾れば、たとえサンマとかでもアート作品にみえると思う。
そんなベストエリアに、大巻伸嗣氏の輝る布が舞う様は圧巻。
天空から何やら降臨してきそうな感覚に襲われる。


《円錐を描く線(アンソニー・マッコール)》

一昔前、UFOから宇宙人が現れるときに見た奴だ。
円錐に拡がる光のインスタレーション。
光に入りこむ時、どこかにさらわれる感に陥るほどの神々しさ。

《私が妊娠しているとき(アニッシュ・カプーア)》

絵?立体?一瞬、目を疑う。
近くまで寄って見て、横から眺めて見て、あぁこうなってるのかと。
だまし絵的作品。


《イメージの皮膚:内界-外界(田中信行)》 

人間の背丈ほどの黒光りする立体。
磨き上げられてピカピカに光る物体の表面は漆らしい。
漆の光は独特。ラッカーのようなツルツル感がありながら、1センチぐらい深いところから反射してくる気がする。
漆の皮膚をまとっている作品は独特の存在感だ。


他にも、円空の像があったり、ルチオ・フォンタナの絵があったりと、品ぞろえは幅広く、おしゃれなセレクトショップのような雰囲気を醸し出していた。
フランスの国立美術文化センターであるポンピドゥー・センターをはじめ、ピカソ美術館、ル・コルビュジエ財団、パリ工芸博物館、ケ・ブランリ美術館、国立自然史博物館など、フランスの名だたる美術館、博物館のコレクションが集まった贅沢インテリアとも言える。

いずれも、テキストはもちろん、写真や映像でも、その面白さを感じるのは難しいと思われる。
ぜひ、会場で作品と直接対峙することをお薦めする。



それにしても、森美術館は音声案内は無料で貸出してくれて助かるのだけど、相変らず作品リストは配らないのだね。
せめて、Webで公開してくれないですかね。


<追記>
作品リストがWebで公開されたようです。
 
 >「シンプルなかたち展」の作品リスト

<追記/>
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シンプルなかたち展

シンプルなかたち展:美はどこからくるのか
会場:森美術館(東京・六本木)
会期:2015年4月25日(土)〜7月5日(日)
URL:http://www.mori.art.museum/contents/simple_forms/index.html
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