変わり種、若冲作品に触れる「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」

若冲と蕪村

東京は六本木のサントリー美術館で開催中の

 「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村

を観た。

貴重な日本画。作品保護のため、なんと6期に分かれての展示替え。
前半に一回、後半に一回の2度訪問。


本展の一番の目玉は、インパクトのある白象と鯨が対峙するこの屏風絵だ。

象と鯨図屛風(鯨)1

象と鯨図屛風(象)1
《白象群獣図(伊藤若冲)》

白と黒、山と海、噴き上げる潮と打ちおろす鼻。
幾重にも施された琳派のような左右の対比図に、若冲独特の動物絵が浮き上がり迫力満点。

また、同じ白象でもこちらは江戸のドット絵、枡目描きで表現された傑作。

白象群獣図
《白象群獣図(伊藤若冲)》

これが個人像だというから驚きだ。

更には、若冲鉄板の鶏作品は安心のためいきもの。

緻密に描きこまれた作品《雪中雄鶏図(伊藤若冲)》も、
大胆にデフォルメした作品《鶴図211(伊藤若冲)》も、
あの、動きの刹那を切り取ったようなポージングはクールの一言。


そして、今回一番目に留まったのが、この作品。

伊藤若冲 青桐に砂糖鳥図
《花鳥版画 青桐に砂糖鳥図(伊藤若冲 下絵)》

なんと版画だ。

漆黒に浮かび上がる微妙な濃淡の動植物。
ポップなグラフィックデザインは現代美術作品のよう。
他にも数点版画あり。
持ち帰りたくなる作品だった。

精密な鶏でも、大胆な象でもない、若冲の新しい魅力を発見。
今回一番の収穫だった。

他にも、髑髏の掛け軸や、若冲が手本したと言われる中国・朝鮮絵画など、興味深い作品が並び若冲を幅広く楽しめる展覧会となっていた。

《梅花図(伊藤若冲 筆 梅荘顕常 賛)》
《松に鸚鵡図(伊藤若冲)》
《髑髏図(伊藤若冲 下絵  高遊外 賛)》
《花鳥版画 鸚鵡図 (伊藤若冲 下絵)》
《蘭石図(伊藤若冲)》
《象と鯨図屛風(伊藤若冲)》
《霊亀図(伊藤若冲)》

《聚鳥朝鳳図(陳小山)》
《杏花鴛鴦図(伝 呂健)》

《雨龍図(伊藤若冲)》
《『玄圃瑤華』(伊藤若冲 下絵  梅荘顕常 賛 菅原世長 跋)》
《葡萄図(伊藤若冲 筆  翠巌承堅 賛)》

《花鳥蔬菜図押絵貼屛風(伊藤若冲)》
《梅下双鶏図(伊藤若冲)》


5月10日(日)まで。
まだ行ってない人も、一度行った人も。

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若冲と蕪村

生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村
会期:2015年3月18日(水)~5月10日(日)10:00~18:00 火曜休館
会場:サントリー美術館(東京・六本木)
概要:伊藤若冲と与謝蕪村の生誕300年を記念して開催、若冲と蕪村の代表作品、新出作品を紹介するとともに、同時代の関連作品を加えて展示
URL:http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_2/

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あ、もう一人の蕪村は、銀箔の《山水図屏風(与謝蕪村筆)》と、自虐的な自画像が良かったです。

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.09 2015 展示 comment0 trackback0

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