美術館の展示を展示する。「No Museum, No Life? これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」

これからの美術館事典 (17)

展示とは陳列にあらず、ひらいてしめすこと。
作品の魅力をあの手この手で引き出す美術館という場。
そんな美術館自体をひらいてしめす展覧会が東京は竹橋の国立近代美術館で開かれている。

No Museum, No Life? これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会

美術館好きにはもちろん、魅せることに関心がある人にとって、興味深い展覧会。

本展は、「美術館」に特有の機能や役割を探る展示
これからの美術館事典 (28)

美術館の構造や機能から着想を得たAからZまでの36個のキーワードに基づいて展覧会が構成されている。
これからの美術館事典 (23)

それだけだと単なる楽屋裏を見せるだけのレクチャー展示っぽいが、
そこはなんといっても国立美術館、素材に、東京国立近代美術館、国立西洋美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、国立新美術館の5館が持つ貴重なコレクション170点あまりをつかった贅沢展示となっているのだ。
これからの美術館事典 (22)

これからの美術館事典 (9)

題名に「美術館辞典」をうたってあるだけに、展示する「機能」や「構造」も幅広い。

Hanging 【吊ること】
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Storage 【収蔵庫】
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Light 【光/照明】
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Catalogue 【カタログ】も美術館の立派な「機能」のひとつだ
これからの美術館事典 (25)


「魅せる」ために「みやすくる」のは大事な機能だが、
作者の意図に従い、わざと「みにくくする」こともあるというのも驚き。

このフランシス・ベーコンの作品は、反射するガラス、近づき辛い保護柵をつけることにより、作品を観るための障壁を敢えて与えているのだそうだ。
Guard 【保護/警備】
これからの美術館事典 (4)
さらに隣には警備員が張り付いていた。

そして関心を一番惹いたのが、Frame 【額/枠】。
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以前から「額」の存在は気になっていた。
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現代美術では「額」なしで展示されるものが多いが、
これからの美術館事典 (34)

特に西洋画においては、作品を際立たせる「額」の役割は大きいのではないかと。
これからの美術館事典 (33)

そんな「額」の働きを改めて考えさせる展示だ。
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後半では、鑑賞者である、You 【あなた】も美術館を構成する機能となる。
これからの美術館事典 (13)


他にも、Internet 【インターネット】やMoney 【お金】など、馴染みのキーワードと美術館の関係性。


著名な作品に触れながら、美術館の機能を知ることのできる展覧会。
主役である作品が従となる風変わり展示。

9月13日まで。

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これからの美術館事典

No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会
会期:2015年6月16日(火)~9月13日(日)10:00-17:00 (金曜-20:00)月曜休館
会場:東京国立近代美術館(東京・竹橋)
概要:美術館の構造や機能から着想を得たAからZまでの36個のキーワードに基づいて展覧会を構成し、これらのキーワードに沿って、事典を思わせる空間構成の中で、紀元前から現代、西洋から東洋までの幅広い時代と地域の作品約170点を厳選して紹介
URL:http://www.momat.go.jp/am/exhibition/no-museum-no-life/


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