研究データホイホイ 「アルクダケ 一歩で進歩(メディアラボ第15期展示)」

アルクダケ (2)

人文系に限らず工学系おいても、人の動きを計測したり行動観察したデータを必要とする分野は多い。

日本科学未来館で開催中のメディアラボの企画展示

 「アルクダケ一歩で進歩

は、「歩き方」から個人を特定する未来の情報環境を体験できる展示だが、同時に研究用の計測も行われている。





人の生態をより深く知ろうとすればするほど、バイタルや映像データなど、より詳細なデータが求められる。
とはいえ、何のインセンティブもないところで赤の他人が個人データを提供してくれることは稀。
更に取れたとしても、世間はこうした個人情報に敏感になっていて、取り扱いをちょっと誤れば社会から激しい批判にさらされる。
たとえ研究用途といえども同様。だからサンプルは関係者(多くは研究室の学生)がほとんどなんてことも多い。

事前に用途をきちんと説明して承諾を得た上で正しくデータを利用することが大前提だが、その手間も被験者を遠ざける原因の一つだ。

展示は、IT技術とゲーミフィケーションを駆使して、楽しみながらストレスなくデータを取得できるよう良く設計された展示システムになっていると感じた。

アルクダケ (3)

展示体験はチケット制になっており、まずはキオスク端末でチケットの発行処理を行う。

その際に、、個人情報(性別、年齢、身長、顔および全身画像)を取得すること、個人情報の利用範囲や目的が表示され、データ提供の同意をとるようになっている。

各種契約の約定書のようなものだが、研究代表である八木所長の写真つきで安心感を与え、説明も簡潔でわかり易い。

『提供してくださった歩行映像データ、年齢、性別の情報は、研究以外の目的では一切使用しませんし、漏洩したり悪用されることがないよう、大阪大学の八木研究室が厳重に管理します』

[つぎへ]のボタンは、一定時間(8秒後)たたないと有効にならないようになっていて、ゲーム早くやりたさに[つぎへ]ボタンを連打して説明は見てませんでしたと言われないような工夫されていた。

アルクダケ (4)

「歩行映像データ」の提供の同意画面。

『【注意】12才以下の方は、必ず保護者・引率の方にこの説明をはじめから見てもらい、同意してもらってください。』

子どもが知らずに同意してしまわないような一文や、中国語、韓国語による注記もあり、幅広い層のユーザを考慮した仕組みになっていた。

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ここまでしてようやく体験用チケットが発券される。
ただ、タッチパネル操作のためそれほどストレスはない、その後はチケットに印刷されたQRコードをかざすだけで参加できる。

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《アルクダケでわかるあなたの健康度 ~認知能力計測~》は、WiiFitのような計算クイズを解きながら脳の健康度を判定。

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ゲーム終了後も、データ保存の再確認がなされる念の入れよう。

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もうひとつの体験展示は《アルクダケでわかるあなたの歩き方 ~歩容個性計測~》
歩き方の特徴点を検出するシステム。

アルクダケ (1)

カメラで歩く姿を撮影した、シルエットの連続画像を出力してくれる。

いずれも所用時間は2分~3分。
子どもが飽きない時間設定に思える。

同意画面にしろゲームにしろ一つ一つの機能は別に先端技術を使っている訳ではないが、研究成果を利活用しながら、研究データを積み上げる巧みな仕掛けに感心した。

さすが日本科学未来館のメディアラボ。

2016年4月11日(月)まで。

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.23 2015 展示 comment0 trackback0

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