極上の美の世界 「金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」

金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界

東京は二子玉川の静嘉堂文庫美術館で開催の

 「金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界

を観てきた。

展示スペースは小さく、出品数も40点と少ないが逸品がギュギュっと詰まった充実の琳派展示


静嘉堂 (1)

静嘉堂は、三菱財閥二代目の岩﨑彌之助と四代目の岩﨑小彌太の父子二代によって設立され、国宝7点、重要文化財83点を含む、およそ20万冊の古典籍と6,500点の東洋古美術品を収蔵している美術館

二子玉川駅からバスで10分ほど丘を登った自然豊かな里山的な場所に建つ。

静嘉堂 (2)

今回リニューアルオープン1弾として、琳派を代表する作家達の収蔵品が展示されている。

琳派400年記念として琳派関連の展覧会が各地でつぎつぎと開催されているが、他では見かけない初見の作品が多く見ごたえがあった。


まずは俵屋宗達尾形光琳の絢爛な金屏風、

 《四季草花図屏風(「伊年」印)》

鶴鹿図屏風
《鶴鹿図屏風(伝尾形光琳)》

そして、いぶし銀の酒井抱一の大型の銀白作品があるかと思えば、

 《波図屏風(酒井抱一)》

鈴木其一の美人画、

 《雪月花三美人図(鈴木其一)》

精巧な加工を施した工芸品や、

 《秋草虫蒔絵象嵌印籠(「抱一筆・羊遊斎」銘)》

抱一のほか北斎や谷文晁までも挿絵を提供している贅沢料理本まで置いてあり本美術館収蔵品の底の深さを感じいる。

 《[江戸流行]料理通(栗山善四郎)》

そして本日一番見入ったのは、酒井抱一の書道の手鑑の形式をかりてさまざまな画風を描き集めた絵手鑑。
一帖の画帖の裏表に三十六枚ずつ合計七十二枚。
宋元画風、若冲風、光琳風、俳画風などのバラエティーに富んだ画作。
いずれもホストカードのように綺麗で洒落ている。

絵手鑑
《絵手鑑(酒井抱一)》

中でも富士山と、メダカが一弁の花びらに集まる絵がなんともいえない味があった。

展示されているのは全体の中の10点ほどだが、近くに設置されたタブレットにて全点を確認することができる。


惜しむべきは尾形光琳の国宝の蒔絵硯箱《住之江蒔絵硯箱》が展示期間外の為(展示は11月25日~12月23日)
にみられなかったことだ。

しかしながら、特別展とは別に、世界に3点しかないと言われている国宝《曜変天目(稲葉天目)》が自然光の元に展示されていて、かなりお得感のある展覧会だった。


美術館周りの木々が色づき始める頃に紅葉狩りがてらに訪れるのもいいかもしれない。
12月23日まで

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金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-

リニューアルオープン展 第一弾 金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-
会期:2015年10月31日(土)~12月23日(水)
会場:静嘉堂文庫美術館(東京・渋谷)
概要:宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示
URL:http://www.seikado.or.jp/exhibition/

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