秘められた逸品「春画展」

春画展

日本での開催がなかなか実現せず、この度ようやく日の目を見ることになった18歳未満入場禁止の展覧会。

めったに見られないとなると見たくなるのが人の性。

東京は目白にある永青文庫で開催中の

 「SHUNGA 春画展

を覗いて来た。


浮世絵春画とは人間の性愛を描いた浮世絵の総称。
庶民文化の裏街道を流通していたのかと思いきや、子孫繁栄、武運長久を願って嫁入り道具としての春画を大名家が御用絵師の狩野派につくらせていたこともあったというから驚きだ。
しかしながら、好色本の類の出版を禁止した享保の改革以降、春画は地下出版、私家本として制作・販売されていく。
そしてそれが功を奏して贅をこらした作品が数多くつくられていったとのこと。
地下に潜ったがゆえに規制から逃れて更に自由に発展したというのが面白い。
歌川国芳なんてもともと当局の取り締まりから逃れるために擬人化した動物を使ったり作品をつくったりしてのらりくらりと創作していたのに、さらに裏でこんな絵まで描いていたとはさすがだ。

もともと金に糸目を付けずに名のある絵師たちが凝りに凝って制作した作品達。
肉筆画はもちろん、版画も冊子になっていることも手伝って、どれも保存状態がよく鮮やかな色合いのまま残されている。
特に着物の柄は色も文様も目を見張るほど美しい。
エピローグに展示された永青文庫所蔵の《艶紫娯拾餘帖(歌川国貞)》は摺りたてのような鮮やかさだった。

もちろん春画の本来の目的を果たすべく性描画もリアルで、そこから更に逸脱したキワモノも多いが・・。

エイとなにしたり《御覧男女姿(勝川春英)》
涅槃図なんてもうすごい《No31 陽物涅槃図(絵師不詳)》

春画という性質上、表にでてきていない作品はどのくらいあるのか不明だそうで、確かに地下か蔵にひっそりと格納されている可能性はあるなと思うと同時に、母親に「なんじゃこりゃ!」と問答無用で捨てられてしまっているのではないかとも想像する。

作品リストの所蔵者を見ると、大英博物館を始めとして大学や美術館など結構いろいろな場所で保管されていたことがわかる。
この展覧会を機に、地下に潜っていた作品が徐々に公開されていくのだろうか。

以下、気に入った作品リスト

《梅が枝(渓斎英泉)》
《春宵秘戯図鑑(西川祐信)》
《春宵秘戯図鑑(月岡雪鼎)》
《源氏物語春画巻(鳥文斎栄之)》
《No67A 袖の巻(鳥居清長)》
《No69A 歌まくら(喜多川歌麿)》
《ねがひの糸くち(喜多川歌麿)》
《喜能会之故真通(葛飾北斎)》
《花鳥餘情吾妻源氏(歌川国貞)》
《正写相生源氏(歌川国貞)》
《逢見八景(歌川国芳)》
《江戸錦吾妻文庫(歌川国芳)》
《春野薄雪(渓斎英泉)》
《No119 豆判(役者絵春画)》

12月23日(水・祝)まで。

ちなみに、ミュージアムショップでは春画デザインのグッズがいろいろあったが、どこで使うんだそれ?

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SHUNGA.jpg

SHUNGA 春画展
会期:2015年9月19日(土)~12月23日(水・祝)
会場:永青文庫(東京・目白)
URL:http://www.eiseibunko.com/shunga/

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.13 2015 展示 comment0 trackback0

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