大人の道楽 「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作」

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (1)

開館20周年を迎えた千葉市美術館で開催中の

 「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作

を見てきた。


目的はこちら。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (8)
《月下紅白梅図(鈴木博司)》

光琳の「紅白梅図」をデジタル撮影し、プラチナ・パラジウム・プリントという技術を使って現像した写真作品。
今年頭にMOA美術館で観たこの作品をもう一度みたくて。

 >熱海に光琳が降臨 『尾形光琳300年忌記念特別展「燕子花と紅白梅」 光琳アート -光琳と現代美術-』

MOA美術館では照明を極端に落とした会場の中で写真が浮き上がってくるようだったが、今回は比較的明るめのところに展示されていて別の趣を感じられた。

それというのも、この《月下紅白梅図》が展示された部屋には、「趣味と芸術」と名がつけられていて、この作品を囲むように平安から江戸時代の古物を中心に、西洋伝来の品々、昭和の珍品も含む杉本氏自身がコレクションした逸品を使って、いくつもの床のしつらえがつくりあげられていたからだ。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (11)

この掛軸と置物の組み合わせが妙で粋。

一見、自然な組み合わせもあれば、

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (15)

ドキッとするような作品を組み合わせたり、

9 割烹の開きかた
趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (9)
《古瀬戸水柱 鎌倉時代》《背筋解剖図 1745-48年》

時をはるかに越えた組合せもあり。

25 本歌取り
趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (14)
《マンハッタン計画硝子玉1942年》《古今集和歌書》

使われている品が品なだけに、お金をかけた大人の道楽。
MOA美術館の時の荘厳な雰囲気とは違う、遊び心満天の展示となっていた。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (10)

もっとも気に入った組み合わせ。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (12)
《蒸気の海 月面写真 パリ天文台撮影1902年》《魯山人伊万里付各鉢昭和10-20年台》

また、春先に森美術館で開催され『シンプルなかたち展にも通ずる、モノの魅力を引き出す展示もあり。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (13)
《ゆで卵器》

いずれも「むむっ」と思わせる展示ばかりで、《月下紅白梅図》を見てさっと回る予定が、大幅に時間オーバーしてしまった。


メインである前半の展示室はモノトーンの世界。
「今昔三部作」は鈴木氏の代表作である、海景・ジオラマ・劇場の三部作。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (2)


趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (3)

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (4)

写真であって写真でない、写真の再発明的発想とテクニック。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (5)

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (7)

幻想的な世界観。

趣味と芸術-味占郷/今昔三部作 (6)
《ハイエナ・ジャッカル・ハゲタカ(鈴木博司)》

「趣味と芸術」「今昔三部作」どちらの部屋の展示も、図録ではわからない作品の魅力。
その場に足を運びこの目で実物を見ることに意味がある展示だと思う。

12月23日(祝)まで。

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杉本博司

杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作
会期:2015年10月28日(水)~12月23日(水・祝)
会場:千葉市美術館(千葉)
URL:http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/1028/1028.html
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