今年の岡本太郎納め 「岡本太郎と中村正義・東京展」 「岡本太郎と世相」「太陽の塔に対峙せよ!」

太陽の塔に対峙せよ (20)

今年の太郎納めに岡本太郎記念館岡本太郎美術館をまわってきた。



まずは川崎市岡本太郎美術館

岡本太郎と中村正義・東京展 (5)

常設展
岡本太郎と世相」

岡本太郎が生きた時代に沿って当時の世相を紹介しながら、制作された作品の時代的背景を考証している。
《空間》《森の掟》といった初期の鉄板作品をはじめ、《クリマ》《風神》《眼と眼》など有名作品が並ぶ。

原水爆への皮肉が込められたと思われる作品《原子力万能時代》《死の灰》制作年をみると1955年~1956年。これはビキニ環礁での第五福竜丸被曝事件が影響しているのだろう。1968年の《明日の神話》にいたるまで太郎は直接的には反原発を訴えてはいなかったようだが、コントロールの難しい巨大なエネルギーの恐ろしさを作品に表現してきたことが分かる。

岡本太郎と中村正義・東京展 (6)

企画展は
岡本太郎と中村正義・東京展」 ~「東京展」に賭け、日本の美術界に挑む~

多面性と反逆性といった太郎と共通の要素をもつ中村正義。
両者の接点である「第1回 東京展」の構想および再現を軸にして、岡本と中村の作品を中心に展示し、現在の日本の美術の状況を再考する展示

確かに、ある時期から画風ががらっと変わる感じや、絵画に留まらず、立体作品や、映画や舞台まで広範な分野に活躍する様は、太郎と被る。
しかしながら、その作品はどうにもオドオドしく、不安になる作品が多く、正直受け付けなかった。
「東京展」に出展された他作家の作品は、下品ではしゃぎ過ぎな感じがして好きになれない。おなじ「なんじゃこりゃ」なイメージでも、太郎の作品には惹かれるのになんでだろう。

太郎を通じて他の作家の紹介する展示が多い美術館の企画はいつも何か新たな発見があるのだが、今回はちと響くものがなかった。


変わって、表参道の岡本太郎記念館

太陽の塔に対峙せよ (32)

現在の企画展は

 「太陽の塔に対峙せよ!」

“対峙するもの”として構想された太陽の塔。
いま太陽の塔に対峙する建築・空間があり得るとしたら、それはいったいどのようなものなのかを問いて開いたコンテストのエントリー作品の展示

物理的に「対峙」させるもの、精神的にしむけるもの、いろいろあり。

太陽の塔に対峙せよ (33)
個人的には、最優秀作品の《体標の塔》より、

太陽の塔に対峙せよ (1)
こちらの作品《“THE PERFECT ECHO”》がスケールが大きくて気に入った。

太陽の塔に対峙せよ (38)
完璧なやまびこを発生させる装置。意味わからないし、太陽の塔は上についてるパラボラアンテナ風のオブジェしか関係ないし。


あとは、あまり「対峙」とは思えなかったけど、あったら見てみたいと思った作品は以下2点。

太陽の塔に対峙せよ (16)
《天地の器》

太陽の塔に対峙せよ (22)
《覆われた塔》


元となる「太陽の塔」にパワーがありすぎて、テーマに無理があったのでは感が強い。
太陽の塔に対峙せよ (23)


会場には「太陽の塔」制作にまつわる貴重な資料も展示されていた。
太陽の塔に対峙せよ (13)

太陽の塔に対峙せよ (25)


「太陽の塔」の偉大さを改めて感じる企画展だった。

こちらも無事ゲット。


何度訪れても飽きることのない記念館と美術館。来年はどんな企画があるのやら。




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.27 2015 展示 comment0 trackback0

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