ドラゴンボールを探しに 「水 神秘のかたち」

水 神秘のかたち

東京は六本木のサントリー美術館で開催中の

 「水 神秘のかたち」展

を見てきた。

ポスターに使われている重要文化財の《日月山水図屏風(大阪・金剛寺)》一点が気になって覗いたのだけど、他にも水に関わる興味深い彫刻作品が多くあって意外に楽しめた展覧会であった。



今年のサントリー美術館は秋に「鈴木其一」展が控えているほか、5月に「原安三郎秘蔵コレクション 広重 名所江戸百景・六十余州名所図会を中心に」があったりと、まだ何回も足を運ぶことになりそうなので、メンバーズクラブに入った。
せっかくメンバーになったし気になる絵だけでも覗いておこうかと特に予習もせず訪問。

水をテーマとした屏風や絵画が中心かと思いきや、彫刻や工芸など造形物も充実。
それも他ではあまり見かけない珍しい作品が多い。

その最もたるものがこれ《宇賀神像(大阪・本山寺)》



水の神と言われる(恥ずかしながらこの展覧会で初めて知った・・・)弁才天の頭に乗っている神らしい。
普段は年2回しか公開されない貴重な神像。

弁才天自体の像も何点か展示されていて、どれも静かな迫力がある。
これは《弁才天坐像(滋賀・MIHO MUSEUM)》だったかな。


また、普段はあまり興味がわかない曼荼羅も、水にまつわるヘビ(龍?)が描きこまれた《天川弁才天曼荼羅(滋賀・石山寺)》には、(買っては見たものの、めったに使わない)これを使用してつい見入ってしまった。



Vixen 単眼鏡 マルチモノキュラー 4×12 ダハプリズム式 4×12 ブラック 1105

ここまでで既に結構満足なのに、後半にかけて素晴らしい作品が次々と現れる。
階段を下りた3階の吹き抜けスペースのテーマは「第3章 水に祈りて」
祈雨(きう)の儀礼の中心的な本尊となった龍神にまつわる展示だ。

龍好きには堪らない《龍王坐像(奈良・法隆寺)》
剣に絡みつく龍がリアルな《倶利伽羅龍剣(和歌山・龍光院)》

そして、本展覧会の個人的一番お気に入りは《水神像(和歌山・金剛峯寺)》。
水の神を龍身で表した像。
厨子内に木で彫られた岩窟。その中に潜む龍人ならぬ龍神。
大きさこそ小さいものの、宝珠を握り暗闇のなかに鈍く光る黄金色の龍はまさに神のようだった。
 
更に展示室に入ると目に飛び込んでくる色鮮やかな《春日龍珠箱(奈良国立博物館)》。 



宝珠を納めた箱。ドラゴンボールを入れていた箱だけあって、その装飾も龍づくし。

締めは、龍こそいないものの、瀧が飛沫が生き生きと描かれた《青楓瀑布図(円山応挙 筆)》

年初から今年の個人的ベスト展覧会にエントリーしそうなくらい掘り出し物の多い展覧会だった。
会期中、時間を見つけてまた観に行きたい。

------------------------------------------
水-神秘のかたち

水-神秘のかたち
会期:2015年12月16日(水)~2016年2月7日(日)10:00~18:00 (金・土~20:00)火休館
会場:サントリー美術館(東京・六本木)
概要:水にかかわる神仏を中心に、その説話や儀礼、水に囲まれた理想郷や水の聖地など、水を源とする信仰に根ざした造形物を、彫刻、絵画、工芸にわたって展示
   《日月山水図屏風》《善女龍王像》~1/11
URL:http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_6/

------------------------------------------
関連記事

2016/01/22 01:30 | 展示COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |