極彩色の動植物画「ティンガティンガアートの世界」

ティンガティンガアートの世界

多摩美術大学美術館で開催中の

「多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション―ティンガティンガアートの世界―

を見てきた。


ティンガティンガアートとは、1960年代末から、タンザニアのダルエスサラーム郊外で誕生したポップアート
マゾニットと呼ばれる建築資材の合板に自転車塗装に使われるような安価なエナメルペンキで描くスタイルだ。

320px-Tingatinga_paintings.jpg
《Tinga-tinga paintings in a curio shop in the Mwenge district (Dar es Salaam, Tanzania)》

「ティンガティンガ」という名称は、創始者であるエドワード・サイディ・ティンガティンガに由来する。

ティンガティンガは特に絵の専門教育を受けていたわけではないそうだ。
都会ダルサラームに出てきたティンガティンガはある時、自分が生まれ育った、タンザニア南部の動物と自然多き故郷の心象風景を描き出す。ティンガティンガの妻であるアガサが近くのスーパーマーケットにその絵を置いたところ、富裕層エリアにすむ外人や政府高官などの目に留まり、評判が評判を呼んで人気になっていったという。

残念ながら創始者であるティンガティンガは不慮の事故で絵を描き始めてわずか3年ほどでこの世を去るが、血縁と中心とした弟子たちが画風を引継ぎ、その後も現代までその系譜は続いているという。

本展は、そうしたティンガティンガアートのコレクションを持つ多摩美術大学美術館の作品群の中から厳選した80作品を展示している。

ティンガティンガアートというものを知ったのは、2年ほど前に開かれた岡本太郎美術館の特別展。その深紅と漆黒の組合せや特徴的な”眼”が岡本太郎にも通じて心惹かれた。

なんだこれは。「岡本太郎とアール・ブリュット-生の芸術の地平へ」展

その後なかなか見かける機会はなく、これだけ多くのコレクションを持つ美術館があったことに驚いた。

会場にはチラシにもなっているティンガティンガの貴重な作品を始め、初期のアーティストの動植物画から、人々の生活や歴史を描いた風俗画、妖怪や呪術的世界を描いた民族画や戯画など様々な種類のティンガティンガアートが並ぶが、初期の作品の方が余分なメッセージ性が無く、純粋に心に響いてきて気に入った。

気に入った作品
《ダチョウ(エドワイルド・サイディ・ティンガティンガ)》
《フラミンゴの乱舞(ラシディ・チョンボ)》
《赤の中のスパイラル上の鳥たち》
《虹を待つゾウと鳥たち(サルーム・ムッサ)》
《赤い空間のゼブラ(アブドル・アモンデ・ムクーラ)》
《ティンガティンガ・ワールド~鳥類編2(ジャファリー・アウシ)》

鮮やかな色合い、合板の質感、エナメルペンキの光沢は、写真ではなかなかわからない。
是非この機会の本物をその目で見ておくことをお勧めする。

1月31日(日)まで。

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白石顕二アフリカコレクション

多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション―ティンガティンガアートの世界―
会期:2015年11月28日(土)~2016年1月31日(日)10:00~18:00 火休館(12月28日~1月5日休館)
会場:多摩美術大学美術館
概要:アフリカンポップアートの粋といわれるティンガティンガアートのオリジナルの作品群を、多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション(旧フリーダ・コレクション)の中より厳選し、約80点を展示
URL:http://www.tamabi.ac.jp/museum/exhibition.htm

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.26 2016 展示 comment0 trackback0

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