工房システムが創りだす現代美術「村上隆の五百羅漢図展」

村上隆 五百羅漢 (58)


東京は六本木の森美術館で開催中の

 「村上隆の五百羅漢図展

に行って来た。
昨年末に。


村上隆 五百羅漢 (28)

国際的に高い評価を得ている村上隆氏の作品を一度まとめて見てみたかったからというのもあるが、年末ギリギリまでやっている展覧会が他に見当たらなかったのが実際のところ。

村上隆 五百羅漢 (30)

本展覧会は日本では14年ぶりとなる氏の大規模個展。
いわゆる「おたくカルチャー」や、それを表現したキャラクターというイメージが村上隆氏の作品にあったが、伝統的な日本画を現代風にアレンジした作品は迫力があり見ごたえがあった。

村上隆 五百羅漢 (33)

伊藤若冲や曾我蒼白など有名な日本画の元ネタが何か探りながらみられるのも面白い。

村上隆 五百羅漢 (10)


この「達磨」はとても惹きつけられた。
村上隆 五百羅漢 (15)


場所柄か、外国人が多く、みんな目をキラキラさせて見学していたのが印象的。

村上隆 五百羅漢 (50)

大作五百羅漢図を描く伏線となった、美術史家の辻惟雄氏と「芸術新潮」誌上で21回にわたって繰り広げられたバトルロワイヤルの解説コーナーでは、狩野一信の五百羅漢図や長澤芦雪の実物作品とともに、氏の日本美術に対する挑戦の軌跡を見ることができる。

村上隆 五百羅漢 (24)


熱闘! 日本美術史 (とんぼの本)


そして作品そのものよりも興味深かったのが制作資料の展示だ。

村上隆 五百羅漢 (38)

この巨大な作品がいかに出来上がったのか、膨大な資料が教えてくれる。

村上隆 五百羅漢 (39)

氏は制作にあたり「工房システム」という制作体制をとっているようだ。
昔で言えば御用絵師集団の狩野一派やラファエロ工房のようなものだろうか。

村上隆 五百羅漢 (40)

今回の五百羅漢図は学生を含めた250名もの人たちによって制作されているとのこと。
250名が延べ人数なのか、月毎なのかは定かではないが、ラファエロ工房でさえ50名程度だったというからそれなりの規模だ。

村上隆 五百羅漢 (41)

土木建築のように厳格な工程管理の元、大勢の人によって一枚の絵ができあがっていくというのは驚きだった。

村上隆 五百羅漢 (42)

職業柄、これだけの人間を抱え続けるコストはいかほどかと心配になってしまう。
この裏では様々なビジネス的なハードな交渉があるのだろう。

村上隆 五百羅漢 (45)

現代アートならぬ現代アートビジネスを垣間見た。

正直なところ、作風自体は好きにはなれない物が多いが、、その腕力と技術は凄いと感心。
これは同じく森美術館で開催された「会田誠展:天才でごめんなさい | 森美術館」を見て感じたもの近かった。



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村上隆五百羅漢

村上隆の五百羅漢図展
会期:2015年10月31日(土)~2016年3月6日(日)10:00-22:00(火曜は10:00-17:00) 会期中無休
会場:森美術館(東京・六本木)
URL:http://www.mori.art.museum/contents/tm500/
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.15 2016 展示 comment0 trackback0

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