音を彩る 「岡本太郎と音楽―響き・不協和音」展

岡本太郎と音楽展 (2)

川崎市岡本太郎美術館の常設展示室で開催中の

 「岡本太郎と音楽展-響き・不協和音

を見てきた。

岡本太郎氏が弾くモーツァルトが流れる中、音の彩りをテーマに選び出された作品を眺める。
これまでの常設展の中で一番良かったかも。


太郎の父一平の手記によると、太郎はこどものころ絵画より音楽のほうがずっと好きだったらしい。
結局は母かの子が望んだ画家の道を選んだことになるが、青山のアトリエには与謝野晶子から贈られたピアノを置き独学でピアノを楽しんでいたようだ。

本展はそんな太郎の好きな「音楽」の響きを感じさせる作品を集めた企画展。

一度見たことのある作品も「音楽」をキーワードに見直すと『音』が見えてくるから不思議。

お気に入りの≪赤のイコン≫≪装える戦士≫は重厚なリズムを醸し出しているし、≪哄笑≫は内側から湧き出るような音色だ。

赤のイコン
≪赤のイコン≫

装える戦士
≪装える戦士≫

哄笑
≪哄笑≫

特に後期の呪術的な作品は、その祈りの調べが彩りとなってキャンパスに表れているようにも見える。

予感
≪予感≫


また、音色に絡めて印象的だったのは作品の色、「黄色」だ。

入り口近くの第一室を抜け、細い通路を抜けた先にある第2室の左側に並べられた3作品。
ポスターにも使われていた作品≪飛ぶ眼≫と≪跳ぶ≫、あと一つは失念・・・。

岡本太郎と音楽展 (4)

これら作品に使われている黄色がとても強烈。
岡本太郎氏の絵画作品といえば、赤、それも深紅と、漆黒のイメージが強く、この黄色はいままで意識したことがなかった。

自宅に帰ってからよくよく作品集を眺めると、ほかの作品にも意外と黄色が使われていることに気付く。
この太陽の日差しのような黄色が、不協和音として深紅と漆黒をより際立たせているようだ。

音色をキーワードに岡本太郎作品の魅力をまたひとつ発見できた。


美術館では同時期に「沖縄」をテーマにした特別展も開催中。
岡本太郎と音楽展 (3)

太郎氏の後期の作風に大きな影響を与えた沖縄。
その当時の沖縄を太郎氏自ら撮った写真や作品を通して追体験できる展示

沖縄の音色もなかなかに強烈だった。
どちらも7月3日まで。

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岡本太郎と音楽

岡本太郎と音楽―響き・不協和音
会期:2016年4月14日(木)~ 7月3日(日)
会場:川崎市岡本太郎美術館(神奈川・向ケ丘遊園)
概要:共感覚にも似た、色やかたちの響きを感じるものが数多くある岡本太郎の作品に響く音に耳をすませる。
URL:http://www.taromuseum.jp/exhibition/collection.html

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