生々しい息吹 「鴻池朋子展 根源的暴力vol.2 あたらしいほね」

鴻池朋子 (30)

群馬県立近代美術館で開催中の

 「鴻池朋子展 根源的暴力vol.2 あたらしいほね

を観てきた。

作品から鼓動が聴こえてくる。
身体の奥の方をえぐられるような迫力。


鴻池朋子 (26)

本展「根源的暴力」は作家である鴻池朋子さんが芸術の始まりに立ち戻り、人間がものをつくることを問い直す試み。

鴻池朋子 (44)
《皮絵 狼》

立体物やドローイング、インスタレーションなど出展作品は多岐に渡るが、特に目を引くのが皮を縫い合わせたキャンバスに描かれる作品だ。

鴻池朋子 (34)
《皮絵 魚(腹開き)》

強烈な色使い。

鴻池朋子 (52)
《着物 鳥》

絵画というより、まるで体温をもった一つの生命だ。

鴻池朋子 (48)

天変地異、臓器、動植物を描いた幅24メートルに及ぶ《皮緞帳》★は、岡本太郎の『森の掟』と『明日の神話』を足したものに更に生々しさをかけた感じ。

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そして、血液のような真っ赤な水が流れているかのようにみえる《皮着物 赤い皮》★は、剥き出しの生命、言葉を失う。

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この流水の文様は葛飾北斎の『諸国瀧廻り(下野黒髪山きりふりの滝)』を思い起こさせる。

下野黒髪山きりふりの滝

どちらも生き物のような力強い水流だが、藍色が赤に変わるとこんなにもおどおどしくなるのかと。

これら作品の匂い立つような躍動感、神秘的な会場の空気感は写真では伝わりにくい。
是非ともその眼、その肌で感じてくることをお勧めする。群馬県の、さらに駅から遠い場所に建つ美術館だけど・・・。

鴻池朋子 (4)

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鴻池朋子展

会期:2016年7月9日[土]-8月28日[日] 月曜休館(7/18、8/15は開館)
会場:群馬県立近代美術館(群馬・高崎)
URL:http://mmag.pref.gunma.jp/

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2016/08/14 01:00 | 展示COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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