霞ヶ関がクラウド「第3回IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」傍聴記

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IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」の第3回会議を傍聴して来た。

今回は、慶應義塾大学の國領座長代理が、
いままでの委員会での意見やパブリックコメントをまとめた
「3カ年緊急プラン」プランの原案を元に、委員たちの間で喧々諤々の議論が展開された。

プランの4つの柱
(1)電子行政(文書のデジタル化、省庁間・地方間・中央地方連携)
(2)医療のIT強化(日本健康情報スーパーハイウェイ構想)
(3)環境・知識創造型産業の創出
(4)IT人材育成

会議の概要はこちら↓

 国家IT戦略の専門調査会,「3カ年緊急プラン」で議論が白熱
  ITPro 日経コミュニケーションニュース



印象的だったのが3ヶ年という期間に対する意識の差。
設定期間である3年を「3年しかない」と委員の大半が口にして、
電子政府や医療情報統合など手間がかかりそうなことはやめて、
短期間でかつ実効性のある施策に絞るべしと議論が向かおうとした時。

慶應義塾大学(というよりWIDEプロジェクト代表)の村井純教授が、
「3年は長いですよ。3年あればかなりのことができますよ」
とおっしゃった。
「理念がしっかりしてなければ、良いものはできてこない」
「逆に理念がしっかりしていれば、ものすごいパワーが発揮される」
「インターネットのここ数年の発展みればわかるでしょ」
とも。

日本のインターネット創成期から、その日進月歩の技術開発を最先端で引っ張ってきた
人だからこその感覚であろう。

逆に、官の方は、会議してコンセンサスとって上にあげて予算とって、
それから省庁間、地方間の調整を始めてと頭の中でスケジュールを切っていく。
また民の委員も官のシステム構築を長年担ってきた大手メーカやベンダーの
役員の方たちだ。短くても年ベースの大型プロジェクトを主に率いている
この人たちにとっては3年は短いと感じるかもしれない。

信頼性の高いシステムを構築するにあたっては必要な時間と工程ではあるのだが、
そもそもインターネット的な仕組みをつくろうとしているのに、
進め方は旧態依然としていることに無理があるのではないか。

政治・経済・科学・技術を一緒に議論していくことは大事だが、
ここは一旦技術的課題を切り離して、
各省庁のデータ(メタデータ)を市井のエンジニアなりハッカーなりに公開して
プログラムコンテストでもすれば、画期的なアーキテクチャーがでてきて、
複雑怪奇と言われる省庁データや医療データも案外簡単に結合できたり
するかもしれない。
省庁間の政治的な統合については別で詰めれば良い。

いまのままでは
「霞が関クラウド」が「霞が関がクラウド」になりかねないなぁ。

関連エントリー
クラウドリスク 電子化のリスクその2
中小企業へITを。「第2回IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」傍聴記。
「デジタルジャパン」戦略に想う。伝わる仕組みの重要性。
「経営者」に伝わる科学技術
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.03 2009 情報・通信 comment2 trackback1

comment

若だんなat新宿
何をやっても、霧のむこうというか、
私たちからは見えない向こうで動いているというか。

3年が短かったらば、5年の任期で研究している研究者の成果はどうなるの?
2009.03.03 13:22
M322
経験豊富な有識者な方たちにとっても
ヤクニンの方はなかなか手ごわいようですね。

あ。トラックバックまでありがとうございます。
そちらの方へもコメント書きました。(なんだか長くなってしまってすいません・・・)
2009.03.05 01:17

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落ちが先にきているタイトルでごめんなさい。 霞ヶ関がクラウド「第3回IT戦略の今後の在り方に関する専門調査会」傍聴記:Bサイエンスコミュ...
2009.03.03 21:29 若だんなの新宿通信

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