事務職がコミュニケータ-

事務【理研ニュース】3月号 に載っていた特集記事


■ 特集
  「一流の事務部門を目指す
- 理研を日本の研究機関のモデルにしたい-」
   ─ 「研究機関を発展させるには、研究・技術・事務の
各部門が一体となって取り組むことが重要です」。
こう語る大河内 眞理事は、1972年に入所以来、
  理研の事務や経営に携わってきた。
37年間の経験を踏まえ、理研の目指すべき姿を提言する ─

 大河内 眞 理事

 http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2009/mar/index.html#fea_01



研究グループ自体の組織強化や再編ってのは良くきくけど、
バックオフィスの組織の話は珍しい。

記事の中で大河内 眞 理事は

研究者が研究に専念できる最高の環境をつくることを常に考え、研究者が困っているときには一緒になって解決を図り、良い成果が出たときには共に喜ぶ。そういった伝統が理研の事務にはありました。



と語り、

昨今の組織拡大によるコミュニケーション不足対策として
研究・技術・事務に次ぐ第四の部門を作ってさらなる連携を図ろうとしている。

スタッフは研究者や技術者出身、大学や企業出身、メディアや行政、理研の事務出身など、
国籍を含めて多様な人材を集め、研究と事務の間に立って連携や活性化戦略を幅広く検討する部門です。現在、知的財産戦略センターがその役割を果たしていますが、もっと連携戦略部門を強化する必要があります。



実情はうかがい知れないが、このような意識をもった事務方がいる研究機関は研究員も仕事をやり易いだろう。
更にこうした雰囲気は微妙に外に現れるので、
情報発信時のイメージも違ってくるのではないだろうか。

産学連携関係で大学の事務方やコーディネータとの方のお話を伺うと、
気難しい教授や、扱いづらい研究者の愚痴がよくでてくる。
それなりに苦労があっての発言なのだろうが、あまり気持ちの良いものではないし、
その組織や研究への興味も半減する。

企業も同じで、なんとなく雰囲気の悪い会社というのは得てして
事務方と現場の仲がよくない。お互いがお互いを見下しているようなことも多い。
話の話題も商品や技術ではなく、組織の愚痴が多くなる。

逆に気持ちの良い会社というのは事務方も現場もお互いを頼りにしているというか、
風通しがよいというか、外から見て壁を感じさせない。

なにげに研究関係者以外の外部と触れるのは研究者より事務方が多かったりする。

内部のコミュニケーションを活発にすることにより、研究に親しみもつ事務方が増える。
研究者の研究を嬉々として語ってくれる事務方の人がいる研究所なら、
かしこまったアウトリーチ策を取らずとも事務方が日常的な良き
サイエンスコミュニケータとして機能するのではないだろうか。
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2009/03/06 02:32 | サイエンスコミュニケーションCOMMENT(2)TRACKBACK(2)  TOP

コメント

No title

基礎研究から応用研究、事業化、商品化、知財戦略から、他機関など外部との連携など、横串を刺すのがMOT的なところなのですが、「事務」と呼ばれるのが、日本の研究機関の体質を物語っているような気がします。

No:28 2009/03/06 07:50 | 「TAK」さん #- URL編集 ]

事務と研究員の間の差が無くなればもっと良い

理研の事務は、経験的に言うと、日本の大学・研究機関で最強だと思います。
いろんな点から。

研究が好きで研究内容に詳しいヒトも多いし、事務処理能力も高い。
ただ、伝統的に事務よりも研究者が偉いという感覚が染み付いている。
それが端々でプラスにもマイナスにも働いているように見える。

もっとフラットになればいいのかもしれないですね。

No:29 2009/03/06 12:18 | 若だんなat新宿 #- URL [ 編集 ]

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