「一粒の柿の種」 で心豊かに。



やっと読めた積読本。

筆者である渡辺政隆氏には、
国立科学博物館 サイエンスコミュニケータ養成実践講座
の講師として、サイエンスコミュニケーションの基礎とサイエンスライティングを教えていただいた。

淡々とした口調ながらユーモアあふれるエピソードが随所に挟まれて、
毎回楽しく受講させていただいたことを思い出す。

本書では、講座の短い時間内でギュッと凝縮してお話して下さった内容についても、より詳しく触れられていた。講座の復習しつつ、一晩で一気に読めてしまった。

渡辺氏の話や文章は、
サイエンスコミュニケーションの重要性について理解を深めるのに役立つのはもちろんなのだが、それよりもなによりも「科学っておもしろい」「科学に触れていたい」と単純に思わせてくれる。

以下本文にもあるように

この発見をおもしろいと思うか、無粋だと思うかはひとそれぞれだろう。
かつて、ニュートンによる光のスペクトル分解、すなわち虹の七色の科学的説明を無粋な唯物論と非難した詩人もいたらしいので、なんともいえないところである。
しかし、少なくともぼくは、科学の味付けにより、人生はおもしろくなると考えている。


こうした渡辺氏の考え方が声と文にのって伝わってくるからなのだろうか。

だから本書は、サイエンスコミュニケータや研究者だけでなく、
ちょっとしたエッセイとして、科学に興味のない人がつまみ食い読みするのでもよいのではないかと感じた。
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.16 2009 サイエンスコミュニケーション comment0 trackback0

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